No.36: 誕生石のお話:ブラッドストーン
さぁて、2月のアメジストはほっといて、
次は3月に・・・・って、あんですか?(・_・)
だってアメジストは専用コラムがもうちゃんとあるじゃないですか。
2回も同じ石について書いたってしょうがないしさ。
それに別にアメジストを軽んじているわけではないですよ。
我が敬愛する母がダイヤモンドよりも愛した紫の石。
そしてその母がこの世に残した今世紀最悪の呪術師の名前の一文字。
そんな石だからこそ、専用コラムを書くのも早かったというわけですしね!
ま、そんなわけなので、ここはとっとと3月の誕生石の話に移りましょう。
3月ってーと、アクアマリンかブラッドストーンなんだよね(・_・)
フランスだとルビーが3月に来たりするんですよ。
アメリカ・イギリス・オーストラリア・日本はアクアマリンとブラッドストーンですね。
んで、アクアマリンのことは『無病息災祈願ブレス』のとこにもちょこっと書きましたので
ここではブラッドストーンの話をいたしましょうか。
ブラッドストーンはカルセドニーの仲間のひとつです。
つまり、カーネリアンやオニキス、クリソブレスなどの親戚というわけですね。
ま、ぶっちゃけ、メノウ(アゲート)の仲間と覚えてもOKです。
本当はメノウというのは、カルセドニーの仲間のうち、
亜透明~半透明の石で、 カーネリアンやオニキスなどという
固有の名称で呼ばれないものを指しています。
でもまぁそこまで完璧に覚えなくても、カルセドニーの一部がメノウで、
カルセドニーの仲間にはカーネリアンやオニキスやこのブラッドストーンがあるのだと
覚える程度で十分でしょう(^_^;)
なんでも難しく覚えればいいというわけではないですからね!
カルセドニーとは、クォーツ(石英・水晶)の細かい粒が寄り集まって
出来上がったものです。これを専門用語で「クオーツの潜晶質集合体」と呼びます。
要するに「結晶になるぜ!( ̄▽ ̄)b」と寄り集まって頑張ってはみたものの、
寄り集まった段階で力尽きちゃって、結晶になるには至らなかった
クォーツの粒子さん達の集まりってことですよ。←すげぇ説明だ!
なのでモース硬度は6.5~7ですね。
水晶よりはやや落ちます。 でもまぁ硬いほうですよ(・_・)b
カルセドニーの基本化学組成はSiO2。
Siは珪素、Oは酸素。つまりこの石は珪酸ってことですね。
んでここに、酸化鉄が含まれることによって、
あの赤い斑点のあるブラッドストーンが 出来上がります。
あの赤い点々は鉄なんですよ(⌒∇⌒)ノ
いいですね?赤い点々は鉄なんですからね?(・_・)/
・・・あたしのコラムを今までお読みになられた、察しの良い方々ならば
この次にあたしが何を言いたいか、容易にお分かりになると思います。
なのでここでは省略いたしましょう。
(鉄なんだからさ、水に何日も浸けっぱなし聖別とか
塩に何日も埋めっぱなし聖別なんて、馬鹿な真似はなさらないほうが
よろしいかと存じますが。月光聖別かお香でちょっとだけ
(燻しまくるのは厳禁)聖別とか、そういうのがオススメですぜ、旦那)
その赤い点々がまるで血のようだったので、
この石は 「血の石」と呼ばれるようになりました。
イエス・キリストが十字架に掛けられた時、その血が滴り落ちて、
あんな模様になったんだという伝説もあります。
それより前の時代では、古代エジプトの祭司達にこの石は珍重されました。
この石を砕いて粉末にし、それに蜂蜜を混ぜて練り上げたものを
傷薬として用いていたのです。止血剤代わりというわけですな。
ま、それくらいこの石は血と関係が深い石だってことですよ。
そんなわけで、この石は婦人科系や血液関係の病気に良いとか
血を綺麗にするとか言われております。
安産のお守りや、事故に出会わないようにするお守りとも言われていますね。
安産の役に立つのかどうかは検証してないので分かりません。
自己責任でひとつよろしくお願いします(。・_・。)ノ
どうしようもない腐れ縁恋愛に終止符を打ってくれる石だという説もあれば
不倫している人を助け、その恋愛を助長するという説もあり。
ただ単に、恋愛運向上という説もありますなぁ。
意思を強くし、やる気を出させるという説もあれば、
鬱病を克服し、前向きな心を養うという説もあり。
そのくせ、気ばかり焦ってストレスが溜まるあなたの気を落ち着けて
ほっと一息入れさせるという説もあったりして。
もー、なにがなんだかヽ(‘―`)/
ま、ある意味「言ったもの勝ち」な要素が多いこの石の効用ですが
諸先輩方に見習い、あたしも自分の意見を言わせて頂くことにいたしましょう。
この石は、“最後の最後に差し伸べられる手”なんだと思います。
あなたが一生懸命努力したとしましょう。
でも人知を尽くしきっても まだ足りない。どうしても運が味方してくれない。
自分の全力でぶつかっているのに どうしても物事は良い方向へ進んでくれない。
あなたは今にもくじけそうです。
そんな時にこの石は、ちょっとだけあなたの背中を押してくれるでしょう。
あなたを阻む壁を少しだけ崩してくれるでしょう。
真っ暗闇の中でうなだれるあなたに、蝋燭の炎をかざしてくれるでしょう。
しかし壁を盛大にぶっ壊してくれるわけではない。
真っ暗闇を振り払うほどのさんさんとした光を注いでくれるわけでもない。
ほんの少しの手助けをしてくれるだけです。
しかし壁の向こう側を見ることすら叶わなかったあなたにとって
わずかとは言え崩れた壁は、希望そのものでしょう。
足元すらおぼつかぬ闇の中をさまようあなたにとって
蝋燭の炎とは言えども、それは素晴らしい道しるべでしょう。
それにより、新たな闘志と勇気が湧き上がり、
あなたはさらに進む力を得ることが出来るでしょう。
でもそれには、あなたがとことんまで努力していることが原則です。
頑張って頑張って、それでも駄目だって時に、
この石はあなたを助けるために、あなたに奇跡を示すでしょう。
気をつけていないと見過ごしてしまうそうな奇跡を。
しかしそれを見つけることが出来れば、
それ以後のあなたを大きく支えるであろう奇跡を。
なんかいいこと起こるといいなーなぁんてことを期待しながら
のんびーりだらーりと日々を過ごしている人がこの石を持ったって
なんにも起こらないでしょう。安産のお守りにはなるかもしれませんがね。
この石は自分の運命と戦う人の石なのです。
この石は、その人の闘志と苦悩に敬意を表して、それに応じた奇跡を見せるのです。
その人がもう戦えないと膝をついたその時にね。
自分を信じる人への贈り物のような石。
ブラッドストーンとはそんな石ではないでしょうか。
あたしはそう思いますね(⌒∇⌒)ノ
さて、ブラッドストーンのお話はこのへんにしましょう。 それではまた(^^)/
2005/07/01