No.65: 『ルビー』

ふぅ ( ^‐^)_且~~

雑談BBSにて『ももん』嬢より、
「とっとと
ルビーのコラムも書きやがれゴルァ!」との要請を受けましたので、
あまりのんびりと茶を飲んでいる場合でもないんですが ( ^‐^)_且~~

てか、「サファイア」のコラムは書いてあるじゃん。
ルビーなんてのはあれの赤いやつだようんうん。
(素晴らしいやっつけ仕事ですな!)

ま、あまりなことをしていると、
ももんちゃんから毛玉攻撃を受けるかもしれませんので、
ここらへんで真面目にルビーのお話をすることにいたしましょう。

ルビー(Ruby)
化学組成:Al2O3 つまり酸化アルミニウム。モース硬度9。
ダイヤモンド(10)に次ぐ硬さを誇る石であります(・-・)
ラテン語で「
」を意味する「Rybeus」が語源です。

サファイアと同じくコランダム(鋼玉)という鉱物に属しています。
要するにサファイアとルビーは兄弟のようなものだってことですよ。

で、そのコランダムに不純物としてクロム(元素記号:Cr)が1%ほど混ざると
赤い色になり、鉄とかチタンが混ざると青色になります。
つまりルビーのあの美しい赤い色は、本来は不純物であるクロムの成せる業
ということですな!(⌒▽⌒)ノ

有名産地はミャンマー(昔はビルマと呼ばれていたところです)、
タイ、カンボジアなどですが
(最近はタンザニアとかマダガスカルでも採れますね)
最高級品はやはりミャンマー産のルビーでしょう。
『Pigeon Blood』(鳩の血)と呼ばれる赤味の強いルビーは、
ミャンマーの
モゴック鉱山で産出するからです。
(てか、あそこのルビーはクロム含有率が1%で、鉄などの不純物を
含んでないんですよ。クロムが少ないと薄いピンク色になっちゃうし、
多いと鉄が多い場合と同じように黒ずみます。
モゴック鉱山は赤味が強く透明度の高いルビーを産出する、
ちょうどよい鉱脈具合
(どんなんや!)になっているというわけですな!(⌒▽⌒)ノ)

んでそのルビーの中に、二酸化チタン結晶(つまりルチルのことね)が入り込むと、
『スタールビー』と呼ばれるようになります。
光が当たると星状にスターが出るやつです。
元々の色が濃く透明度が高くおまけにスター効果までついた日にゃ、
そのルビーのお値段はダイヤモンドをしのぐほどお高くなることウケアイですよ!
誰かプレゼントしてくれませんか?(⌒▽⌒)ノ
← んな奴はいねぇ!

まぁもしもミャンマーでルビーをお買い求めになろうという場合は、
政府直営のお店で買われることをお勧めいたします。
プラスチックや樹脂で作ったニセモノを「特価で」外人に販売するのを
専門になさっている方々も大勢あの国にはいらっしゃるからです。
で、合成ルビー(人工ルビー)てのも今は容易に作れますしねぇ。
酸化アルミニウムの粉に1%クロムを混ぜて結晶を作ればいいんですから。
んでもご安心を。専門の鑑別機関であればそういうルビーでも
ちゃんと「これは本物、これはニセモノ」と区別してくれますよ(⌒▽⌒)
素人さんがルーペ程度で見分けることはまず不可能だと思いますがね。

ああそうそう。
「ルビーを紫外線(日光)に晒すと退色する」という意見と
「紫外線では退色しない」という意見がぶつかり合っているようですが、
あれは
退色しないんじゃね?(・-・)y-.。o○

だってルビーの赤はクロムのせいだしねぇ。
含まれる化学成分のせいで赤く発色している場合、
紫外線でその構造が変化するってことは考えにくいです。
紫外線で退色する場合はカラーセンターっていう原子構造が
紫外線や熱などの外部エネルギーを受けることによって
変化したり崩壊したりするから色が変わっちゃうわけだし。
なので「ルビーに日光を当てないで!紫外線で退色しますよ!」って注意事項は
眉唾モノだと思います。
だってルビーの発色を調べる時、わざわざ紫外線当てたりするのにさ。
実験の度に退色してたんじゃコストが掛かりすぎですって!

さて。
退屈な基礎知識編はこれくらいにして(・-・)y-.。o○
そろそろルビーの効用に移りましょう。

まぁ昔から「」にたとえられることの多い石です。
色を考えれば無理もない話ですね。
おかげさんでギリシャ神話における戦いの神
マース(マルス・マーズ)の石と
呼ばれることもありますが。
要するに「燃え上がるような熱情で決着をつけにゃならんこと」に
ルビーは向いている…そう考えられてきたんですよね(⌒▽⌒)

んで「炎」てのは不滅の象徴でもあります。
不死鳥
(フェニックス)が炎の中から蘇るように、
その時の自分ににはもう不要となったものを消滅させ、
新たに本当に必要としているものを再生させる、
そんな効果があるのではないかと考えられてきました。

例えばね(・-・)b
Aという事柄をとっととやらにゃあならん事態に陥っているとしますよ?
しかしどうも気が進まないとか、過去に失敗してエライ目にあったことがあるとか、
うまくいくかどうか不安や迷いがあるとか、そういう時に「Aを乗り越えるため」に
不要である「迷い」「不安」「トラウマ」などを克服し、
「Aを乗り越えるため」に 本当に必要である「情熱」や「やる気」などを捻出するのに
ルビーは役立つでしょう。

そういやこれは余談ですが、
「ここ一番の決戦時」にもルビーはお守りになるそうですよ。
「ここは負けるわけにはいかねぇんだ!」という(分野はなんでも構いませんが)
あなたにとっての一大決戦時に、ルビーはその舞台にふさわしい
決断力」や「行動力」、 「意欲」などを提供することでしょう。
普段あなたがどうも優柔不断で、人に押し切られてばかりとおっしゃるのであれば、
そういう人ほど「決戦時」にはすすんでルビーを持ちましょう。
綺麗な薔薇にはトゲがあることを、 蟹には鋏があることを
(だってルビーは蟹座の誕生石でもありますから)
相手に教えてやる良い機会となるでしょう。

人間やらなきゃならない時はやるしかないんですよ。
ここは負けられねぇんだ!引くわけにはいかねぇんだ!ってな時ほど、
ルビーはあなたの良い相棒となることでしょう。

ルビーのあの赤い色は『血潮の色』。
気を身体に回し、血を身体に巡らせ、あなたの心を燃え立たせることでしょう。

…で。
世の中ルビーと相性の悪い方もいらっしゃいます。
どういう人かと申しますとね・・・。

この世は自分を中心に回っていて、
他人は自分の足元にも及ばぬほどの価値しかないと思っていて、
「ここ一番の決戦時」が日常茶飯事で、常に喧嘩腰で常に前向きで、
やらなくていい時でもやる気まんまんで、こいつに任せたらまとまる話もまとまらん!
てなタイプの方です。

いいかげんもう「戦いの神」はあなたに辟易としているというのに、
そこにさらにルビーなんか持った日にゃ、鬼に金棒どころか、
鬼にF-22状態になってしまいますよ!o(><;)(;><)o

(紫乃女注 :
F-22とは1993年にアメリカのロッキード・マーティン社が開発した
戦闘機のこと。通称「ラプター(猛禽類)」。現代における最高のステルス戦闘機
(要するにレーダーに引っかかりにくい)
アフターバーナー(エンジンの排気に再度燃料を吹き付けて再燃焼させること。
高い推進力が得られる)
を使用せずに音速以上の速度で飛行することが
可能な上、短距離で離着陸することも出来る。
武装はステルス性を重視するために他の爆撃機などよりは威力が落ちるものの、
目視できる距離にまで近づかれてもレーダーには映らないという
その恐るべき能力を活かして、F-15(これまた戦闘機。愛称は「イーグル」)
5機をF-221機で撃墜可能とまで言われる(パイロットの腕によるだろうけどね)
もちろん元々ドッグファイト向きの戦闘機ではなく、あくまでも本来は
対地遠距離爆撃機として使用することが狙いである。)

ま、それはさておき(・-・)y-.。o○
「何かを守るために」戦う場合、ルビーの効果はより増すと聞いたこともありますぜ。
それが他人であれ我が子であれ自分の尊厳であれなんでもOK。
あなたが何か守るべきもののために戦わねばならぬ定めの人なのであれば
ルビーはお勧めの石だと思いますぞ(⌒▽⌒)ノ

…ここだけの話、あたしゃ結構ルビーの指輪するんですよ。
効果うんぬんより、あれって硬いっしょ?
ぶつけた時に青くならなくて済むじゃないですか。まず割れることなんてないしね!
相手が割れてるかもしれないけれど、んなこたぁ気にしない性格だしさ!
なんだやろうってのか!どんとこいっちゅーねん!(⌒▽⌒)ノ ← 鬼にF-22状態

関連記事一覧