No.28: アクシデント時は落ち着いて
いやん(*^^*)
前回の『出来るだけ読まない方向で』で、
ちと大暴れが過ぎたようにも思っている紫乃女です。
まぁ温厚で清楚でお淑やかの代表みたいなあたしでも
月に1度くらいは蟲の居所も悪くなるという、見本のようなコラムですな!(⌒∇⌒)ノ
(うるさいぞ!言いたいこたぁ分かっているんだ!>常連)
さーて今日こそお淑やかにコラムを始めるわよーんて・・・
おや、SOSのメールだ・・・なになに・・・?
Reiさん:「サファイアの指輪をはめた手をCDケースにひどくぶつけてしまいました。
そうしたらサファイアに傷がついたんです!ニセモノでしょうか!?」
(本人様ご了承の上、メール転記しております)
あんだってぇーーー!?∑( ̄▽ ̄;)
ととと、とにかく落ち着いて!o(><;)(;><)o ←お前が落ち着け
サファイアはともかく、指は大丈夫ですかっ!?
もしかしたら指がニセモノなのかも!o(><;)(;><)o ←いいから落ち着け
( ^‐^)_且~~ ふぅー
サファイアっていうのは、コランダム(和名:鋼玉)と呼ばれるものの一種です。
化学組成:Al2O3、モース硬度なんと9!
この世で2番目に硬い鉱物の一種なのですよ。(最高はダイヤモンド:モース硬度10)
コランダム種の紅いヤツをルビーと呼びます。
サファイアとルビーはいわば姉妹のようなものなんですね!(⌒∇⌒)ノ
最高品質産地はインドのカシミール地方です。
あそこは絨毯といいウィスキーといい、良い品質のものが色々ありますなぁ。
で、確かに合成サファイアというものは存在します。
しかしあれは、天然のサファイアと同じ化学組成と結晶構造を持つものです。
つまり硬さも一緒なのね(・_・)b なので例えニセモノであろうとも
“サファイア”である限り、CDケースに負けるとは思えないんですよねぇ。
んで、合成サファイアを天然サファイアであると偽って販売することは
まず考えられません。白色光を当てて拡大鏡などでじっくりと見た場合、
コツさえ分かれば素人さんでも結構見破れちゃうようなものですし、
それに元々合成サファイアは、工業面でのニーズから開発されたようなものです。
ダイヤモンドに次ぐ硬度、酸やアルカリに対する腐食耐性、熱伝導率の高さなどから
工業用に開発されたものですのでねぇ。ま、最近ではアクセサリー業界にも
たくさん流通してはいますな(^。^)y-.。o○
だからあなたのお持ちのサファイアは、きっと天然のサファイアでしょう。
まずは安心して、サファイアの表面とCDケースの表面をじーーーっくり
観察してみて下さい。
次に、よくある刑事モノドラマのワンシーンを思い浮かべて下さい。
ほれ、バットとか灰皿で被害者の頭をカチ割るとしますよね。
で、その凶器となったバットや灰皿に被害者の頭髪や頭皮が
付着することってありますよね。それが鑑識に回って確かにこれが凶器だなと
認定されるシーンってあるじゃないですか。
当然凶器となったバットなどのほうが、被害者の頭よりは硬いですよね?
だからこそバットに被害者の頭髪などがくっつくことがあるわけで。
同じことが起こっていませんか?(・_・)/ ←すごい例えだ!
サファイアに傷がついているのではなく、
CDケースの一部がサファイアの表面に付着しているのではないですか?
一瞬の摩擦と衝撃によって、CDケースを構成しているプラスチックがはがれ、
または溶け、サファイアの表面にくっついているだけでは?
柔らかなスポンジでサファイアの表面をちょっとこすってみましょう。
うまくいくと、無傷のサファイアに再会できるかも知れませんぞ!≧▽≦b
皆様も「ありえねぇ!」てなアクシデントに見舞われた時には
発想の逆転をオススメします。意外に解決するものですよ!(⌒∇⌒)ノ
2005/06/30