No.79: 『スポジュメン』

はいどーも、紫乃女です。
皆様ご機嫌いかがですか?

前回、鬼の細十氏に「石のコラムを書け」と催促されていると申し上げました通り、
今回は彼のリクエストでもある『スポジュメン』についてお話する予定です。
お暇な方はどうぞお付き合い下さいませ。

『スポジュメン?聞きなれない名前だなぁ?』とお思いの方も多いことでしょう。
スポジュメン(spodumene)、和名だと『リシア(リチア)輝石』
化学組成は LiAlSi2O6 モース硬度は6.5から7程度です。
わりと傷がつきにくい石ですね。
主な産出国はブラジル、アメリカ、マダガスカル、アフガニスタンなど。
パキスタンやカナダでも出るそうですよ。

(結構あっちこっちで出てるでしょ?ブラジル産が有名ですけどね(´・_・`)b)

んで、化学組成見てもらえれば一目瞭然なんですけれど、
これ、リチウム(Li)アルミニウム(Al)ケイ素(Si)が一緒になってる石なんですよ。
なのでこれだけだと本当は石に色なんかロクにつかないはずなんです。

でもスポジュメンといえば色々な色の石があり、それぞれに独自の名前がついています。
薄桃色~薄紫色のものは「クンツァイト(kunzite)」、
薄黄色~薄緑色のものは「ヒデナイト(hiddenite)」、
黄色のはっきりした色合いのものはトリフェーン(triphane)」と
呼ばれています。
ここまでくればその名前に聞き覚えのある方もいらっしゃるのでは?

ちょっと見本画像出したほうがいいですかね(´・_・`)

こんな感じ。
どうです、綺麗なもんでしょう?

そこそこ硬い石なので(でも割れやすい)、品質の良いものはこうやって
宝石のようにカットされて出回ることも多い石ですね。
もちろんビーズ加工品だって結構流通していますよ。

んで、含まれているアルミニウム原子が何と入れ替わる(置換する)かによって
本来無色のはずのこの石に色がついてゆくわけですが、
アルミニウムの一部がマンガンと入れ替わればピンク系に、
クロムと入れ替わればグリーン系(鉄イオン+マンガンと入れ替わってる場合もあり)に、
『何か』と入れ替われば(これがなんなのかってのはまだ不明だそうで)イエロー系に
なるそうです。

(個人的な意見ですが、トリフェーンの場合は、ケイ素が50%以上、
アルミニウムが30%前後、酸化カルシウムが20%前後、あとは鉄イオン… って
構成じゃないかと思うんですけどねぇ)

あと、多色性の強い石です。
多色性ってのはひとつの石をいろんな角度から見てみると、
2色(またはそれ以上)の違った色合いを見つけることが出来るってことです。
分かりやすく言うなら、一粒で2度おいしいというわけですな!ヾ(´▽`)ノ ← ちょっと違う

まぁ、たぶんですけど、
ここにお見えになる皆さんがスポジュメンをお求めになる時って、
だいたいにおいてブレスレットなんかの材料としてのビーズ品を
お探しになると思うんですよね。
んで、そういう場合は「人工的に施された処理」には
あまり神経質になられることもないと思うんです。

ただ、これが宝石質のルースをお求めになる場合だと話が変わってきます。
さっきの三色だと、圧倒的人気を誇るのがピンク系のクンツァイトです。
宝石が好きな女性は多いものですし、
やっぱり女性は可愛らしい色合いの石を好んだりする傾向が強いですからね。

そうなると、顧客のニーズに応える為に、
茶色っぽい色合いの原石に、照射及び加熱処理を施して
グリーン系の色合いに変えたり、
そのグリーン系のものに、さらに加熱処理を施して
ピンク系の色合いに変えたりしちゃうんですよね。
一例を挙げると、すんごく綺麗なオレンジ色のスポジュメンのルースに出会ったら、
たぶんそれ人工処理施されているとお考えになってもそう間違いではないと思いますよ。
まぁ滅多にお目に掛かりませんけどね。

ま、あんまり長々と基礎知識編をしゃべっていると、
「そういうのはいいから、とっとと効用の話だけしろ!」という
お叱りメールをまた頂くことになりかねませんので、
そろそろそっち方面に話を進めましょう。

さて。
話を進めたいのは山々なんですけど。
スポジュメンと一言に言っても、代表的な色だけで3色もあるんですよねぇ。
困ったな、どうしようかな (-“-)

んじゃとりあえず、スポジュメンに共通する効果からお話することにしましょう。

この石の効用は、喩えるなら、「非常にスムースに行われているバケツリレー」です。
別の言い方をするなら「交通量は多いくせに全く渋滞していない首都高」とかね。
要するに、「ほい次、ほい次!」という感じで、エネルギーが停滞することなく、
どんどん流通している状態だって言えばいいでしょうか。

「ん?てことは、アンデシンの効用に似てる?」と思われる方もいるでしょうが
ちょっと待った。微妙に違うんです!(´・_・`)b

アンデシンは「何かを持っていく(運び去る・取り除く)こと」、
「何かを持ってくる(運び入れる・取り込む)こと」、および、
「性質が似通ったAとBというモノの間を繋ぎ、繋いだ回路を保持すること」 に
使えるんですが(詳しくは『アンデシン』の項目をご参照下さい)
スポジュメンの場合、「停滞させない」ってのがメインにくるんですよ。

その「停滞させなさ度合」は結構エゲツナイレベルです。
うっかり立ち止まったりしちゃうと背中を容赦なく押されます。
まぁ喩えるなら玉突き事故みたいなもんですね。
実際の玉突き事故と違うのは、ぶつかってもそのまま止まることなく、
勢いのままに流されてゆくってとこなんですが (´・_・`)

これが何の役に立つかと申しますと。
例えば失恋とかしちゃったせいで、ショックですっかり落ち込んじゃって、
新しい恋にトライする勇気もなければ、外に気晴らしに出かける元気も無いような人に
対して、 「んなとこでうじうじしとったって話進まへんがな!次いこ次!」と、
まるで大阪のおばちゃん達が大勢押しかけてきて、落ち込むその人の背中を押し、
腕を引っ張って外へ連れ出しちゃうような感じで励ましてくれるわけですよ (´・_・`)b
もっと耳ざわりの良い言葉に置き換えるなら、
「落ち込んでいる気持ちをポジティブな方向へ向けるお手伝いをしてくれる」石
だってことですね! いやぁ日本語って便利だなぁ!ヾ(´▽`)ノ ← 誰かこいつ殴れ

別の例を挙げましょうか。
例えば何かで失敗した人がいたと仮定しますよ?
で、再度やり直そうとは頭では思うのですが、
失敗のトラウマが心に根強くこびりついていて、なかなか一歩を踏み出す勇気が出ない。
そんな時にこの石を持つと、
「もういっぺん失敗したらさらにもういっぺんやってみたらええんや!
三度目の正直って言うやん!」と、大阪のおばちゃん達が大勢で押しかけてきて、
怯えるその人の背中をバンバン叩きまくって声援を送ってくれるような感じですかね。
とにかく、「その場に停滞させない」という力なんですよ。分かります?

さて。 スポジュメンの基本効果が分かって頂いたところで、
今度は、色ごとの微妙な効果の違いについて話を進めましょう。

まずは一番人気クンツァイト。ピンク系の石ですね。
お察しの通り、こいつは主に恋愛系のレシピに組み込まれることが多いです。
好きな人はいるんだけれど、『自分に』勇気がないせいで、
いまひとつ関係に進展が見られないような場合、この石はお役立ちかもしれませんよ。

※ここで重要なのは、関係に進展が見られない原因が
自分の度胸の無さ(我が身が傷つくかもしれないことが怖くて一歩を踏み出せない)に
起因する場合に有効だってことです。
相手とのコミュニケーション不足のせいで進展が見られない場合は、
ムーンストーン+アベンチュリンにカーネリアン+シトリン+ペリドットを
ローズクォーツやロードクロサイトと組み合わせたほうが効果的だと思いますね。

また、恋愛ってのは相手がいて初めて成り立つもんです。
自分一人じゃどうしようもありません。
で、相手ってのは自分とは違う生い立ちの生き物なんですから、
付きあってゆけばゆくほど、初めは見えなかった欠点や短所などが
目につき始めるもんですよ。

で、そういうのが目につき始めると、
相手に不信感が湧いたり、ストレスやイライラを感じたりし始めることでしょう。
また、相手の短所じゃなくて長所などに気付き始めても、
それが自分には無いことに対して劣等感を感じることもあるかもしれませんね。

んで、自分の心の中に湧いてくるそういった色々な感情に足を絡め捕られて
なかなか前へ進めなくなった時、クンツァイトを持つと、
「細かいこと気にしてたらあかんやん!大事なんはお互いへの気持ちやろ!」と、
大阪のおばちゃん達が大勢で<以下略

で、大阪のおばちゃんてのは他者に対してフレンドリーです。
世話焼きな一面も確かにありますが、見ず知らずの人に「飴ちゃんあげよか?」と、
菓子を勧める人懐っこさも持ち合わせています。
豪胆でノリが良い彼女達と話しているうちに、 不思議と心が軽くなることもあるでしょう。
そんなわけでスポジュメンは癒しの効果も十分に見込める石なんですよ。
ストレス軽減というよりも、そもそも細かいことを気にしなくなる効果がありますね。
喩えるなら、怪我したのでバンドエイドを貼ることが「一般的な癒し」なら、
怪我そのものをスルーして傷がつきにくくすることがスポジュメンだと言えば
いいでしょうか。 いやぁ頼もしいですなぁ!ヾ(´▽`)ノ

というわけで、トリフェーンす。イエロー系の石ね。
こいつは結構いろんなレシピに入れられます。
もちろん恋愛系に入れたって構いません。
クンツァイトやヒデナイトと違うのは、
トリフェーンには「頭の切り替えをスムースにする」という面があることです。

人間ひとつのことが気になりだすと、どうしたってそればっかり考えてしまうもんですが、
トリフェーンを持つと、
「あかんもんはあかんのやから、ちょっと他のアプローチ方法も考えてみよか!」
とばかりに、八方塞がりという言葉を知らない大阪のおばちゃん達が大勢で<以下略

要するに、
「熱暴走してハングアップした頭をクールダウンさせて思考を停滞させない」という
効果なんですよ。
押しても開かないドアを前にして、
「なぜだろう?力が足りないんだろうか?もっと強く押すにはどうしたらいいんだろうか?」と
ぐるぐる悩んでいる人がこの石を持つと、
「そもそもこれは押したら開くドアなのか?引いてみるってのはどうだろう?
ていうか、向こうに通じるドアは本当にこれひとつだけなのか?
他にもドアがあるんじゃないだろうか?」ということに気が付きやすくなるってことです。
「押してダメならさらに押せ!」を信条としているどこぞの黒魔道師に
持たせたくなる石ではありませんか!ヾ(´▽`)ノ ← 誰かこいつ殴れ

さて、そんなわけでヒデナイトです。グリーン系の石ね。
実は紫乃女はスポジュメンの中で一番好きなのがこのヒデナイトなんですよ。

この石はクンツァイトとトリフェーンの中間的な意味合いを持つ石でしてね。
要するに、さまざまな感情で揺れ動く心を落ち着かせ、集中力を高め、
ついでに細かいことはスルーしながら問題解決に向けて
効率的に思考を働かせることを促します。

こう聞くと、
「なんだそれ!いいことづくめじゃん!」と思われる方も多いことでしょうけれど、
ところがどっこい、そうは問屋が卸さないのがこの世の常なのですよ (´・_・`)b

このヒデナイト、ちょっと自分に自信が無い方や、
どうしてもネガティブな思考に囚われがちな方には確かにお勧めではあるのですが、
もともと気質が豪胆で「ネガティブってなにそれおいしい?」みたいなタイプの人ですと、
「押してダメならさらに押せ!」「当たって砕けろなんぼのもんじゃい!」な面を
やや強調してしまうことがたまにあります。
とにかく停滞させない石なので、普段から爆走気味の人の場合、
さらにそれを悪化させる危険性があるというわけです。
そうではない方の場合だと、
「現状打開のために色々なアプローチ法を考える」トリフェーンと、
「視野を広くして客観的な視点から現状打開の方法を探る」ヒデナイトの組み合わせは
非常にお役立ちだと言えますね。

ま、そんなわけで。
スポジュメンはその色の差はあれども、
まるで羅針盤のように、闇夜を進む船の道を指し示してくれて、
ついでに追い風となって推進力も貢献してくれる、
なかなかに使い勝手の良い石だということです。
硬度もそれなりにありますし、ドギツイ色合いでもないので、
どんなレシピにでも組み込みやすいですしね。気になった方は是非お試し下さい。

…うーん。
読み返してみればみるほど、
関西在住のご婦人方に喧嘩を売っているような表現が多々見受けられる
コラムだなぁ (-“-)
しかもこれ、話を超要約しちゃうと、
「スポジュメンとはすなわち大阪のおばちゃんみたいな石である!」ってことに
なりません?

それはそれでパワーストーンのコラムとしてはどうなんだろう?
他のパワーストーン解説サイトさんでは
「あなたの魂のステージを高める石」だの、
「ネガティブな波動を打ち消す石」だの、
「ハートのエネルギーを活性化する石」だの、
なんだかそれっぽいことが色々書いてあるというのに、
うちのサイトじゃ「大阪のおばちゃんの石」 (-“-)
なんかもうちょっとうまい言い方考えんとさすがにこれはマズイんじゃないんだろうか。

うーん、困ったな、うーん (-“-)
うーん、じゃあこうしましょうえーと。
えーと、つまり、スポジュメンとは、
人生における色々な場面において、一歩踏み出すのにちょっと勇気が足らない人や、
考えが堂々巡りに陥っちゃって、
解決策をなかなか見いだせずにぐるぐるしちゃってる人の背中を、
「何やってんねんなー!前詰まっとるでー!
ほら、ちゃっちゃと進まんかいなー!
大丈夫大丈夫、明日には明日の風が吹くし、
コケたらまた起きたらええだけやってー!」と
笑顔でどやしつけながらぐいぐい押してくれる、
大坂のおばちゃんみたいな、心強い人生の味方ということですね!ヾ(´▽`)ノ

…ヾ(´▽`)ノ
…ダメ押ししてどうすんだ、んもー (-“-)

関連記事一覧