No.76: 『アンデシン』
はいどーも。紫乃女です。
ご機嫌いかがですか?
先日、細十さんからリクエストがありました『ラヴァストーン』のコラムを
UPしたと思ったら、またしても細十さんより『今度はアンデシンのコラムを書くように 』
と要請を請けてしまいまし(-”-)
全くあの人はあたしのことをコラム製造機かなんかだと思っちょるに違いない!
んもー!o(><;)(;><)o
「細十さんって誰やねん?」と思っているそこのあなた、
「細十」「Twitter」でググればすぐHITしますのでご安心下さいヾ(´▽`)ノ
どのような方かと申しますと、
一言でご説明するならば、「笑点」における「山田君」のような存在感のある方です。
本物の山田君との違いは、
笑点の山田君は座布団を持ってきたり奪ったりする人ですが、
銀30枚の山田君はもっぱら奪う専門だってことですかね(・-・)
うーん、我ながら素晴らしい喩えだヾ(´▽`)ノ ← 分かりにくいわ!
ま、座布団の話はおいといて。
アンデシンの話に移りましょう。
アンデシン(Andesine) 化学組成:(Na,Ca)[Al(Si,Al)Si2O8]
(丁寧に書くなら、Na(70-50%)Ca(30-50%)(Al,Si)AlSi2O8)、
モース硬度は大体6前後ってとこですかね。
オブシディアンよりちょい硬くてトルマリンよりちょい柔らかい石ですよ(・-・)y-.。o○
この石はアンデス山脈(南アメリカ大陸の西側に広がる山脈のこと。
その規模たるや、ベネズエラ・コロンビア・エクアドル・ペルー・ボリビア・
アルゼンチン・チリの、実に7カ国にもまたがる世界最大級の褶曲
(曲がりくねってるってこと)山脈です。でかい!)でも産出するので、
『Andes』⇒『Andesine』って名前になったんですよ。
でもこの石が最初に発見されたのは中部アフリカにあるコンゴ共和国です。
2002年に初めて見つかった結構新しい石なんですよ。
現在流通しているのは主にチベット産、モンゴル産、中国産の品ばかりで、
コンゴ産はさっぱりお目に掛かれません。
ま、コンゴなだけに「今後に期待」ってとこでしょうか!ヾ(´▽`)ノ ← 誰かコイツ殴れ
※あくまでも、宝石質のアンデシンが発見されたのが2002年(コンゴ)だって
ことです。鉱物としての中性長石(アンデシン)は1841年にコロンビアの
Marmato鉱山で発見されました。この時にアンデス山脈に準えて「アンデシン」という
名前がつけられたのです。
アンデシンは斜長石という種類に属します。
で、斜長石は長石グループのひとつです。
長石さんとこはウルトラマンさんとこの家系みたいにまぁうじゃうじゃと
ご家族がいらっしゃるので、ひとつひとつ取り上げて解説していったら、
長石の話だけでこのコラムが終わりそうなので、
ここでは出来るだけ簡単にご説明しておきましょう。
長石はざっくりと2つに分類するなら、アルカリ長石と斜長石に分かれます。
アルカリ長石さんのほうの有名どころだとムーンストーン(玻璃長石)、
斜長石さんのほうの有名どころだとラブラドライト(曹灰長石)、サンストーン(日長石)
などがあり、アンデシンはその斜長石さんとこのグループに属する石なんですよ。
要するにまぁ非常に乱暴な言い方をするならば、アンデシンはラブラドライトの
兄弟姉妹みたいなもんだってことですね(・-・)y-.。o○
※乱暴に言わないなら、アンデシンとはオリゴクレース(灰曹長石) と
ラブラドライト(曹灰長石) の中間あたりに位置する石です。
屈折率もちょうど中間あたり。
おかげさんで、たまに「この石はラブラドライトなのかな?アンデシンなのかな?」と
鑑別機関さん達を悩ませる石が出るそうです。
ま、その石に含まれるNa(ナトリウム)とCa(カルシウム)と、あとはまぁせいぜい
Al(アルミニウム)の割合を調べることが出来れば、その石がオリゴクレースなのか
アンデシンなのかラブラドライトなのかははっきりしますので
(だから上述の化学組成があんなややこしいことになっちょるわけですよ)、
鑑別機関な方々頑張って下さい!ヾ(´▽`)ノ ← 他力本願
アンデシンには色々な色があります。
好まれる色はやっぱり赤色ですかね。
(この写真のアンデシンはラブラドライトが混じってます。それはそれで綺麗でしょ?)
赤色が強く発色しているアンデシンにはCu(銅)が多く含まれており、
黄色だとその含有量が赤に比べて低めです。
赤色のアンデシンの美しい物はチベットで産出することが多いので、
チベット産と銘打たれた赤色アンデシンならば天然の色である可能性が
高くなります。
逆にこれが「モンゴル産」とか「中国産」書いてあるのに綺麗な赤色だった場合、
それは淡黄色のアンデシンに加熱処理(銅の拡散処理)を施して
赤色に変化させているのでは?と疑ったほうがいいかもしれませんね。
ま、アンデシンには赤色だけでなく、無色・オレンジ・ピンク・黄色・緑と、
たくさんの色のものがあります。なんとカラーチェンジ(変色効果)を有するものまで
あるんですよ。日中太陽の光の下で見た場合と、室内の蛍光灯の下で
見た場合とで、その石の発色が変わる(赤 ⇔ 緑とか 黄 ⇔ 赤とか)アンデシンも
あるのです。このカラーチェンジはアンデシン以外だとアメジスト、ガーネット、
アレキサンドライトなどでも見られることがあります。
ま、一粒で2度おいしいってことですな!ヾ(´▽`)ノ
…あんまり鉱物的な話ばっかりしてるとまた「前振りが長い」とお叱りのメールを
頂くやもしれませんので、そろそろアンデシンの効用の話に移りましょう。
なにぶん2002年に発見されたある意味新人さんな石ですので、
この石にまつわる民族伝承のようなものはございません。
チベットではアンデシンは「チベットナイト」と呼ばれて
神聖な石とされているそうですが、チベットは結構石をなんでもかんでも
神聖化する傾向がありますので、あまりあてにはなりません。
ま、自分とこで品質の良いアンデシンが出るわけだから、
自分とこの神聖なる石にしたい気持ちはとってもよく分かるんですけどね(・-・)
で。
新人さんな石なものですから、
「この石は〇〇な力を持っていて、それは△△な方面に役立ちます」という、
いわゆる『パワーストーン業界』の暗黙の了解たる『指針』が
まだ確立されておりません。
ほら、「ラピスは幸運招来」ってもうある意味決まっちゃってるでしょ?
ラピスラズリはアンデシンと違い、歴史ある石だから、
その石を愛し側に置き身につけ続けた人もそれなりの数に上るんですよ。
で、そういう数多くの、ある意味『テスター』さんたちからの意見が
総合的にまとめ続けられた結果、「ラピスは不運を遠ざけ幸運を招く」という風に、
まるで伝承のようにその効用が伝えられてきているということです。
しかし哀しいかな、アンデシン君はパワーストーン業界のルーキーですので、
そういった『民間伝承』もまだ確立されてはおりません。
しかし「無い」なら「創れ」ばいいだけです。
なんたってこっちには『栗組』を代表とする腕利きのテスターさん達が
揃っているわけですから!俺達の前に道は無いが俺達の後に道は続くんだぜBABY!ヾ(´▽`)ノ ← 誰かコイツ殴れ
馬鹿やってたら話が進まんじゃないか(-”-) Here we go !
まぁ退屈なテスト過程はすっ飛ばして。
艱難辛苦の末(いや、マジでアンデシンのテストは時間掛かった。
経費も掛かったしね!メインの長石系全部やり直したもん。
KTRTレシピはこれの副産物です)、漠然とではありますが、
アンデシンについて分かったことが3つあります。
それを今からご紹介いたしましょう。
1.何かを『持っていく(運び去る・取り除く)』ことに役立つ。
そのスピードを促進する、その量を増加させる、
その難易度が高い場合それを下げる。
2.何かを『持ってくる(運び入れる・取り込む)』ことに役立つ。
そのスピードを促進する、その量を増加させる、
その難易度が高い場合それを下げる。
3.性質が似通ったAとBというモノの間を繋ぎ、繋いだ回路を維持することに役立つ。
(性質が完全に異質なものだとうまくいかない。
同じかせめて似通っているほうがいい)
上記の3つです。
まとめてしまうと、アンデシンは『移動』『流通』『固定』に役立つ石だと思います。
これだけだと、「なんのこっちゃら?」って話になっちゃうと思いますので、
ちょっと具体例を挙げてご説明いたしましょう。
例えば、AさんがBさんに恋心を抱いていたと仮定します。
しかしBさんはAさんのその「甘酸っぱい想い」をご存じない&気づかない。
俗に言う「ニブイ奴」なわけですよ。そんなBさんにAさんの想いを届けたい場合、
これを石でやろうと思うなら、アンデシンはそのレシピに有効な石ということに
なりますね。
しかしこの場合、同じ長石の仲間のムーンストーンも使うべきです。
アンデシンは「届けるだけ」「持って帰ってくるだけ」で、
「届けた後にその届けた物を届けた場所で増幅する」という効果は
無いように思うからです。
なので、ローズクォーツ+ロードクロサイト(恋愛感情)カーネリアン+シトリン(発散・
拡散)の恋愛基本構成に、ムーンストーン+アベンチュリン(増幅・増幅後返還)まで
組み込んだ上で、その「届けるスピード」と「戻すスピード」をUPさせるために
アンデシンを組み込むというのはうまい手だと思います。
AさんとBさんを繋ぐ心の回路の「維持」にも一役買ってくれそうですしね!ヾ(´▽`)ノ
別の例も挙げてみましょう。
ちょっとコアな話になっちゃいますが(そしてmixi日記などですでにご存じの方も
多いとは思いますが)、あたしは『MARIA』と命名した、紫乃女オリジナルな品を
たまに作ります。こいつが何の為に作られたかっていうことをここで長々書いてると、
いつまでもたっても話が終わりませんので(それにどうせもう知ってる人も
多いだろうしね)、簡単に終わらせたいと思います。
MARIAは自己の潜在意識と、他多数の人間の無意識集合体との間を
『相互に』アクセスさせることを目的として作られました。
一例を挙げるなら自分の「明確な意志」を他多数の潜在意識下に刷り込んだり
(操り系)、他多数が所有する運をMARIAが開いた回路を通してかき集めたり
(呪系・運吸収系)、自分が所有していない、または所有量が少ない「もの」を
その回路を通して他多数からかき集めたり(EVE系)と、
ろくでもない用途に役立つ品です。
ま、こういうアイテムでも心が綺麗な人が使うと、見事に人の役に立つ用途が
生まれるっていうんだから驚きだよね。MARIA使って人の心の奥底に眠るトラウマや
古傷を探りだしてそれを癒したり(潜在意識下に潜り込むことと、そこにパワーを
送り込むことにMARIAを使用している)、弱り切った人と自分を「回路」で繋いで
自分のエネルギーを分け与えたり(紫乃女的にこれは厳禁です。禁忌です。
理由は述べませんがとんでもないレベルで非推奨です)するのにMARIAを使う人も
いるんですよ。いやー、驚きだよね(・-・)y-.。o○ ← ろくでもない奴
これ以上説明しろって場合はもう面倒なんで『こっち』を勝手にご参照下さい。
販売中止品だから薔薇さんとこにも迷惑掛からないと思いますし。
ま、そういう「自己の顕在意識」⇔「自己の潜在意識」のやり取りとか、
「自己の潜在意識」⇔「無意識集合体」とのやり取りを石でやろうと思った場合、
そのレシピにアンデシンは有効だと思います。
こいつは「持って行って」「持って帰ってきて」「その回路を維持する」ことに
使える石だからです。(だから操り系にアンデシン入れるのはアリですね!
ただしメインに持って来ちゃだめ。あくまでもブースターのつもりで使って下さい)
もちろん心の綺麗な方用に他人を絡めずに使用することも出来ますよ?
自分の中心軸というもの(グラウンディングとかセンタリングっちゅー用語で
よく説明されてるアレです)を確立することにも使えます。
自分の顕在意識と自分の潜在意識の間の「回路」を確立しておいて、
それを大地だの宇宙だのに「持って行って」「持って帰って」くればいいんですから。
平和的利用だってちゃぁんと出来る優秀な石なのですヾ(´▽`)ノ
(グラウンディングとセンタリングにアンデシンを使用する場合、
自分は矮小で価値の無い生き物だと思っている人にはちょいと扱い辛いと思います。
アンデシンの「回路を開いてそれを維持する」役割の場合、その回路の両側の性質が
ある程度似通っていることが重要だからです。
自分が大地や宇宙と一体化する価値も無い人間だと思ってしまっていたら
持って行って持って帰ってくることは出来るでしょうが、
その流通経路を維持することは難しくなると思います。)
つまり「自己完結系」のレシピにはイマイチ使えませんが、
「自分とそれを取り巻く周り」に対して「持っていったり持って帰ってきたり」するレシピ
にはお役立ちな石だよってことです。
アイデア次第では色々使い道がある石だと思いますので
皆さんの腕の見せ所ってことですな!ヾ(´▽`)ノ
やれやれ。予想していたよりも長文になってしまった(-”-)
薔薇さんとこでうっかり新しい石使うと、すぐに細十さんからツッコミ入るから
油断ならないよ。
しかもあたし「アンデシンのコラムよりアデノシン三リン酸のコラムのほうが
絶対面白いって!」とかTwitterで言っちゃって、じゃあそれも書けとか言われたしな。
いやまぁ書いてもいいけどさ、石の鉱物知識書くだけで
「前振り長いのでそういうのはいいです」ってメール来る現状で、
塩基と糖が結合した化合物にリン酸基が結合した物質のエネルギー保存と
利用に関わる物の話をして誰が聞いてくれるっちゅーの(-”-)
しかも話超長くなるのが予想されてるっつーのに!
でもまぁいいや。ええっとじゃあ、アデノシン三リン酸の話を始めるにあたり、
まずは核酸のお話から始めましょう。
核酸というのはですね、塩基と糖とリン酸が結合したーって、
ええっと塩基というのはですね、酸とコンビを組んで働く物質のことで、
主にプロトンを受け取るのがお仕事ですーって、
ええっとプロトンというのはですねー、水素イオン、特に軽水素の陽イオンのことを
指していてーって、ええっと軽水素っていうのはですねー!
o(><;)(;><)o ← 終わらない