No.106: 『マニアックなお題』

はいどーも。紫乃女です。
ご機嫌いかがですか?

薔薇のシッポさんとこの会員サロElpis にて、10月の紫乃女特別賞を受賞なさった方から、
「錬金術について」・「ポップカルチャー(マンガ・ゲーム)と魔術について」・
「天使文字やエノク文字、龍体文字などの変わった文字に関して」・
「バモイドオキ神のような信者1 人の神(オリジナルの神)と多数の信者を抱える神の魔術
パワー的な違いについて」という、なかなかマニアックなお題を頂きました。

…どうしようこれ(´・_・`)

ぶっちゃけ、魔術師として語るべきなのは「錬金術について」でしょう。
しかし、Word A4 原稿5 枚で語り切れる内容だとはとても思えません。
どっちかっていうとこれ、6 時間講座で取り上げるべき内容だと思うんですよね。
お手軽コラムのお題にしては重すぎます。

「エノク語」ジョン・ディー(John Dee)博士とケリー氏が
英語を元に作り出した人工語だし、「神代文字」は少なくとも奈良時代以降の創作文字だと
あたしは内心思っているんですが、これを公の場で言うと余計な敵を増やすばかりだと
自分でもわかっているので、前回のコラムの「幽体離脱をお勧めしない」理由同様、
あまり詳細に申し上げたくはありません。

(でも、「エノク語と神代文字は人工言語」という説に対してそれなりに証拠はあるんですよ。
エノク語や神代文字肯定派と否定派のそれぞれの平均偏差値や最終学歴を出して
比較してみれば、否定派の言うことにも耳を傾けてやろうかと思って頂けると思います。
ま、ここではこれ以上申し上げるのは危険なのでやめておきましょう。)

んで、なんでしたっけ、バモイドオキ神でしたっけ。
それって確か、酒で⿁で薔薇な方が創り出したオリジナル神でしたよね?
あの事件が起きた時、あたしその地区にお住まいの方と待ち合わせしてまして、警察の包囲網&尋問が
凄かったという理由で待ち合わせ相手の方が超遅刻してきたという思い出がございます。

ご近所ではもう「あ、これはきっと○○さん家の子がやらかしたな」と分かっていたみたいなんですけど
(待ち合わせ相手はその後の報道で明らかになる犯人の名前をその時すでに自分の予想として口にしていたので)、犯人の彼は捕まるまで、「自分は警察相手にうまく立ち回っている」と考えていたみたいですね。
ご近所さん相手にバレバレな時点で大失敗ですよ。

ま、「オリジナル神(一般的には信者1 名)VS 有名どころの神(信者多数)」における「神のパワー」に
関して言うならば、必ずしも信者の数が多ければそれだけ強いとは言い切れないと思います。

理由を述べます。
神の力を引き出し発揮するのは、神ではなく「人」だからです。モーセ(キリスト教)
ムハンマド(イスラム教)も、それぞれの宗教における偉大なる預言者ですが、最初は一人です。
理解者はごく少数で、誰も自分の言葉(自分が信じる神の言葉)には耳を傾けてはくれません。

つまりその時点では、彼らが信じる神の信者は彼ら以外にはほぼゼロに近い状態だということになります。

しかし、自分以外に信者がいないモーセは、神の力を借り受けて、ナイル川の水を血に変え
エジプトを闇で覆い、エジプト人の⾧子を皆殺しにしました。自分以外に信者がいない
ムハンマドは、神の力を借り受けて、月を真っ二つに割り(ちゃんと後で元に戻した)
自身の指から水を溢れさせて喉が渇いた者達を助けてやり、病人に己の手をかざして癒してやりました。

信者の数=神のパワー であるなら、上記の奇跡(そりゃ嘘も多いだろうけれど)は起こり得るわけがないんです。
では、何が神の力を生み出すのか。

それは、「信じる強さ」だと思います。
信じている人間の数の多さではなく、その人個人がどれほどの強さ・深さでその神を信じているかによって、
その人個人が引き出せる(神から借り受けられる)力の大きさが変わってくるのだと、あたしは考えています。

ま、集団魔術でもやるんなら、信者の数は多いほうが組む相手見つけやすくていいかもしれないけど、
個人の願望成就に関して言うなら(個人がその神の力をいかに引き出せるかに関して言うなら)
信者の数自体は関係ないんじゃないでしょうか。

「神としてのパワー」を「神の知名度」に置き換えるなら、信者の数は重要です。芸能人と一緒ですね。
ファンが多いほうが動員人数多くなるから芸能活動においては何かと有利でしょう。

でもその芸能人があなたに何をしてくれるのかに関しては、ファンの数は関係無い。
どちらかというとそれは、あなたとその芸能人の間の『親密度』によって変わってくるでしょう。
自分以外にファンがいない頃からずっと仲良くやってきた間柄なら、
他にファンが百万人いるようになったって、ずっと変わらず仲良しでしょ?
その関係性に、自分以外のファンの数は影響を及ぼさないでしょう?

彼のサイン色紙がいくらで売れるかは、彼のファンの数に左右されるでしょうけれど、
彼の作る曲や彼が歌うその声の調べは、ファンの数に影響を受けないと思います。
それと同じようなもんじゃないでしょうか。

あとなんだっけ。
ポップカルチャー(マンガ・ゲーム)と魔術についてでしたっけ。

『紫乃女さまが以前ゴルゴの護符を講座で作られていたのを思い出しました。
ポップカルチャーを魔術に落とし込む上でのお考えや、神格やタルパ以外での
応用方法があればお答えしやすい範囲で語って頂きたいです。』
(ご依頼内容原文)

ゴルゴってアレですね。
2017 年の「神作成講座」の時の題材ですね。「ゴルゴ13を神に仕立て上げてみよう!」
ってやつでしょ?あの講座では、銃の話が出て来るのに、銃の話ばかりをしていてはいけないという
強烈なジレンマに苦しんだ覚えがございます。

とうとう我慢しきれずに「西部警察」の大門団⾧が愛用する銃に対して異論(一例:レミントンM31 の銃身を短く
改造して散弾銃として使っているくせに遠距離狙撃するなや!)を唱え始めたら、薔薇のシッポのスタッフさんに
超冷たい笑顔で制止されちゃってもう踏んだり蹴ったりでしたよ!(-“-)

まぁ大門団⾧はさておき、漫画やアニメに出て来る人物や現象を魔術に落とし込むうえで、神格やタルパ以外での
活用方法が何かないかってことに関してですが、「漫画の登場人物やアニメキャラを神やタルパに仕立て上げる」
ことに関しましては、「Tiger & Bunny」虎徹さん「ゴルゴ13」デューク東郷さん
2 回ほど講座を行ったことがございますので、わりと簡単に(だって原稿も資料も残ってるし)
ご説明が可能なんですが、それ以外の応用方法ですか

…ふむ。

そうですねぇ。

漫画よりも、アニメのおかげで、イメージング作業はやりやすくなったでしょうね。
たとえば、「両手の間に生じた輝く光の渦が手の平から迸る(ほとばしる)」と言われても、
何も前知識が無ければなかなかイメージングしにくいかもしれませんが、「かめはめ波みたいな感じ」と
言われれば、ドラゴンボールをご存知の方なら「…ああ、あんな感じね」とすぐにイメージすることが
可能でしょう。アニメは漫画と違い色もカラフルですし効果音付きですし動きもありますし、
イメージング作業の助けに多いになると思いますよ。
ただまぁ、正直なところ、アニメや漫画、映画などは、オリジナルの神やレディメイドのGOETIA な
方々じゃない諸力をイチから作成する場合にこそ、とても役立つと思います。

あとは、あくまでも個人的な話ですが、「○○という映画の△△というキャラが使用していた
◇◇というモノ(道具でも魔法でもなんでも)の力を、可能な限り再現しようとしたらどうなるだろうか」
という試みはたまにやりますね。たとえば、「アベンジャーズという映画に登場するトニー・スターク氏は、
大企業の天才社⾧だけれど、彼が開発したあのスーツを装着しなければ、彼自身はタダの人間なので非力だ。
とてもじゃないがキャプテン・アメリカと殴り合える力なぞ無い。

ということは、タダの男をアイアンマンたらしめているのは、スーツだ。
それが証拠に、ペッパー(トニーの彼女)だってスーツを装着すれば無双出来る。
ペッパー自身はタダのひ弱な女性秘書なのに。
つまり、スーツこそが力の源だ。
非力な、ありふれた人間を、無敵のヒーローに伸し上げるアイテムだ。
これをなんとか具現化出来ないものだろうか」とかね。
そんな風に考えて、アイテム開発を行うこともございます。
こういうのもまぁ一種の「神格やタルパ以外でポップカルチャーを魔術に応用する方法」だとは思いますよ。

…そういえば、薔薇のシッポさんに、「TS-IM」ってアイテム、ございますよね?

それではまた!ヾ(^_^)

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