No.67: 『クリソプレーズ』
ども(・~・)/^゜ ←ブルーベリーを食べている
いやぁ、「脳を強化する4つの食べ物」て記事を読みましてねぇ!
それによりますと、『サーモン』・『ブルーベリー』・『ひまわりの種』・『赤身の肉』
というのが 脳の働きを補助し強化する食品なんだそうですぞ!
サーモンや大豆、胡桃やカレイなどに含まれる「オメガ3脂肪酸」は記憶の発達に、
ひまわりの種や他のナッツ類、ほうれん草などに含まれる「ビタミンE」は
記憶の低下防止に、 ブルーベリー(他のベリー類でもOK) などは
記憶の老化防止&空間認識能力向上に、 赤身の肉は鉄分とたんぱく質補給に
役立つそうです。 特に鉄分の不足はアルツハイマー病のリスクを高める一因
でもあるそうですぞ!
いやはや、あたしはのしんの旦那曰く「偏食大魔王」なんだそうですが、
うまい具合にサーモンやブルーベリー、ひまわりの種、赤身の肉は
許容範囲内の食品です。 これがもしも、「トマト」・「セロリ」・「貝類」・「納豆」などが
脳に良い食品だといわれたのであれば、 あたしはマジック総帥のように
悔し涙で枕を濡らす日々だったことでしょう(⌒▽⌒)ノ
ま、ブルーベリー食ってないでとっとと石の解説でもせんかいというお声が
ここまで届いてきそうなんですが、まぁ落ち着いて(・~・)/^゜
順番だったら「ダンビュライト」の解説をせにゃならんっちゅーのは
よぉく分かってはいるのですが、 どうも気が進まんのです(・~・)/^゜
なので「クリソプレーズ」のほうを先にやっちゃおうかななぁんて思ってたりして。
クリソプレーズ(ChrysopraseまたはChrysophrase)、和名:緑玉髄。
モース硬度:約7。 化学組成:SiO2 つまりカルセドニーの仲間です。
これにニッケル(Ni)がちょいと含まれることにより、あの緑色が出ているわけで。
もうちょっとちゃんと言うのであれば、ニッケルを少量含んだ超塩基性岩
(Sio2を50%前後含んでいる火成岩のこと。火成岩てのはマグマが急に冷えて
固まった石のこと)が、長い年月の間に珪酸部分を有機物を含んだ雨水などに
侵食されて(つまりSiO2部分が少なくなっちゃって)、
残った金属元素(この場合はニッケル)が表面に集まって形成された石だって
ことですよ。
なんか分かりにくいよなえーと(-“-)
えーと、そうだな。
ミントとバニラを同量混ぜたアイスクリームがあったとして、
器用な奴が、そのバニラ部分だけを舐めまくったもんだから、
ミント部分が表に現れちゃって、ミントアイスで形成されているように
見えちゃってる石ってことですかね。
…余計分かりにくいわ!(ノ ̄ ̄∇ ̄ ̄)ノ⌒━━┻━━┻━━
ま、まぁ細かいことはおいといてですよ(´_`;)
クリソプレーズってのは、ギリシャ語の「chrysos(金)」と「prason(ネギ)」が
語源です。 つまり「金色のネギ」という名前の石だってことですな!(⌒▽⌒)ノ
有名産地はオーストラリアと言われておりますが、アリゾナやカリフォルニアなどの
北アメリカ西岸地域でもよく採れます。
産出量だったらもう逆転してるんじゃないのかなぁ。
上質なものは非常に美しい緑色をしているので、
しばしば翡翠と混同されることがありますね。
さて。
クリソプレーズにまつわる伝説としては、
「かのアレキサンダー大王がお守りとしていた」ってのがあるんですよ。
ドミニコ会の修道士であるアルベルトゥス・マグナス司教の説では、
アレキサンダー大王はこの石を常に自分のベルト(帯)に仕込んでいたそうで。
で、ある日大王が入浴中に蛇がその外したベルトを噛んだために
石が取れて川に落っこちちゃったんだそうですよ。
それからというもの、連戦連勝を誇った大王も
それっきり勝てなくなったそうなんですけどね。
ま、嘘か本当かは知りません。
だってあたしアレキサンダー大王にお会いしたことまだないもんで(´_`;)
(別説では、アレキサンダー大王が愛したのはラピスラズリって話もあります。
その石をエジプトからヨーロッパへ持ち込んだのはアレキサンダー大王だと。
また別の説では大王が愛した石はダイヤモンドだったって話もあるんですよねぇ)
紫乃女加筆:
『アレキサンダー大王って誰?』というご質問メールを頂きましたので、
加筆いたします。
アレキサンダー大王と日本では呼ばれている方は、アレクサンドロス三世という
マケドニアの王様です。 マケドニアってのは今でいうところのギリシャのイランの
中間あたりにあった古代国家なんですけどね。
アレクサンドロス三世は紀元前356年半ばから紀元前323年の半ばまで、
その国の王として君臨なさいました。
なんでアレクサンドロス王をアレキサンダーと呼ぶかってのは、
日本では英語読みすることが一般的だからです。
ま、それはおいといて、この王様は親父が暗殺されちゃったので
20歳という若さで王様になりました。
で、王様になった彼は手短に言うと周辺地域を制圧した後、
今でいうトルコの方面へ遠征に出かけ、ペルシャ軍を蹴散らし、さらに進軍を続け、
シリア周辺を征圧した後、今度は南下してエジプトに攻め入り、
ファラオ(エジプトの王様)として迎え入れられることになります。
エジプトのアメン神殿には彼の像が祭られているんですよ。
んでまぁ、この調子であっちこっちに攻め入っては征服してた彼なんですが、
インド遠征に出かけた時、度重なる遠征の疲れに辟易とした彼の部下達の
不平不満により、それ以上の遠征を断念せざるを得なくなります。
これが彼にとってのケチのつき始めってとこでしょう。
その後懲りない彼はアラビア遠征を計画していたんですが、
ある日急に病に倒れ、10日間高熱にうなされた後息を引き取ってしまいました 。
偉大なる統率者を失くした王国は後継者達の覇権争いによって千々に乱れ、
せっかく拡大した領土も、周辺の国に再度奪われまくったという話です。
ま、個人的感想ですが、
アレクサンドロス三世は武将としては尊敬出来る男だと思いますね。
征服を繰り返すのはともかくとして、彼は戦闘時奥に引っ込んでないで、
一般兵士達と共に 最前線で戦ったという話があるのでね。
致命傷に近いような傷も何度も受けています。
しかしそれでも不死鳥のようによみがえってくるので、
「不死身の男」として敵からは恐れられました。
自分の部下に命賭けさせるんだったら、まずはてめえが最前線。
この点は評価しましょう。実にあたし好みです(・-・)y-.。o○
で。
「アレキサンダー大王ってのはとっても強い武将だったんですよー。
彼が勝利のお守りにしていたのはなんとクリソプレーズなんです!
ですのでクリソプレーズはあなたに勇気を与え
勝利をもたらしてくれる石なんですよー」
と解説しちゃえば超ラクチンだってのは、あたしにもよぉく分かっております(´_`;)
実際アレキサンダー大王とクリソプレーズを関連付けているサイトの解説って
こんなんでしょ?
んでもなぁ…。
それやっちゃうとなぁ…。
ええと。
じゃあ順を追って解説いたします。
ぶっちゃけ、アレキサンダー大王がお守りにしていたのは『メデューサ』です。
メデューサってのは、ギリシャ神話に出てくる女性の名前でしてね、
まぁ色々説があるんですが、 一説によりますと、彼女は大変美しい方で、
あんまりにも綺麗なものだからついうっかり
「あたしの髪の毛はアテナ女神(ギリシア神話の知の女神)の髪の毛より
綺麗よーん」と自慢しちゃって、それがアテナ女神の耳に入っちゃって、
んで女神の逆鱗に触れちゃって、
「なにを抜かすか小娘!目にモノ見せてくれるわ!」と、
髪の毛を蛇に変えられちゃったらしいんですよ。
で、その身の毛もよだつような恐ろしい彼女の姿を見た者は
石になってしまうという…そういう伝説があるんですよねぇ。
んで、彼女にはおねーちゃんが二人いらしたそうなんですが、
「ちょ、妹になにすんのさ!」とおねーちゃん達が女神に抗議したために、
おねーちゃん達まで化け物にされてしまいましてねぇ。
これを「ゴルゴンの三姉妹」と呼ぶこともあります。
そんなわけで、化け物になっちゃって、
自分と目を合わした奴はことごとく石になっちゃったんで、
彼女達は人里離れた廃墟でこっそり暮らしていたんですが、
そこへペルセウスっていう血気盛んではあるものの、思慮が足りない坊やが
やってきて、自分の願望達成の為にアテナ女神の助力を得て、
彼女の首を切り落とします。
まともに目を合わせると石になっちゃうってんで、
彼はピカピカに磨き上げた盾にメデューサの姿を映して、
その盾を見ながら彼女の首を切り落としたそうで。
んで。
首だけになっちゃった彼女ですが、
それでもまだその首には「見た者を石にする」力が備わっていたので、
ペルセウス坊やはその首を使ってアンドロメダを助けたり、
自分のお母さんを無理やりお后にしようとしている邪な連中を石にしたりした後、
その首をお世話になったアテナ女神に捧げたそうです。
アテナ女神はその首を自分の盾にくっつけて、
以後「最強の盾」として大事にしたそうですよ。
…(・-・)y-.。o○
脱線しますよゴメンナサイね。
おいこら、アテナ。
あんた知の女神だろう!? 知恵とか芸術の神ではないか!
これが「あたしの髪はアフロディーテ(美の女神)よりも綺麗よーん」って
メデューサ嬢が自慢したってんならまだ話は分かるんだ。
それならアフロディーテ女神は怒っていい。だって美を司る女神なんだから。
あんた知の女神だろう!?なに怒ってんの!
あんたより頭いいもんって言われたわけじゃないだろう!?
専門外のところでなに八つ当たりしてんの!
しかも化け物にしただけでは飽き足らず、
殺す手伝いまでするとはどういうことなんだ!相手は女なんだぞ!
んで最後には自分の武器にするのかよ!
ずうずうしいにも程があるとは思わないのか!
あたしがあの世とやらに行ったら、この件について
あんたとじっくり話し合うつもりだからな!覚悟しとけよ!
…はい脱線終了です。
まだ脱線みたいなものですけどね。
んで。
アテナ女神が持つ最強の盾というシンボルは、
歴代のローマ皇帝から見ても魅力的なものでした。
トラヤーヌス帝(Marcus Ulpius Nerva Trajanus)しかり、
ハドリアヌス帝(Publius Aelius Trajanus Hadrianus )しかり。
外征を繰り返し領土を拡大し(トラヤーヌス)、
それを安定させること(ハドリアヌス)を目指した皇帝達は、
「最強の武器であり盾である」メデューサの首のモチーフをお守りとしてきました。
当然、同じ路線を目指したアレキサンダー大王だって
メデューサの首を自分のお守りとしたのです。
これはペルシャのダレイオス三世とアレキサンダー大王(まぁアレクサンドロス
だわな。ちゃんと発音するんだったら)が紀元前333年の10月に
イッソスというところで戦った様子を描いたフレスコ画にも、
ちゃんと描かれているんですよ。
アレキサンダー大王を守護するかのように彼の前に描かれているのは
メデューサの盾。クリソプレーズでもラピスラズリでもありません。
もし大王がアルベルトゥス・マグナス司教の言う通り、
クリソプレーズを唯一無比のお守りとしていたのであれば、
ちょっとくらい壁画にも出てきそうなもんなんですけどねぇ(´_`;)
まぁそんなわけで、
クリソプレーズとアレキサンダー大王を安易に関連付けるのは、
あたしはあまり感心しません。
キリスト教の司教がそう言ったからそうなんだってのはどうなのよ。
しかもんなこと言ってるの彼だけじゃん。
ホントに大王がその石をお守りにしていたんだったら、
もうちょっと伝承残ってそうなものなのに。
しかもアレキサンダー大王がうろちょろしたあたりでクリソプレーズ採れないじゃん。
インドやギリシャでは産出しないでしょうが。せいぜいポーランド?
でもそこには大王行ってないしさ。
なんか裏があるんじゃないかってそこで思おうよ(´_`;)
まぁ愚痴っててもしょうがないですし、
あんまりやるとまた局長に「敵を増やすなと言っておろうが!」と
お叱りを受けそうなんで、とっとと先に進むことにいたしましょう。
アルベルトゥス・マグナス司教がクリソプレーズを
「アレキサンダー大王が勝利のお守りとして大切にしていた石」だと
解説したのは本当です。
そしてアルベルトゥス・マグナス司教は実は錬金術に非常に興味を持ち、
実践および検証を行っていた人物でもあるのですよ(・-・)b
で、錬金術と切っても切り離せないのが「エメラルド・タブレット」です。
エメラルド・タブレットってのはギリシア神話の神、ヘルメス神が
エメラルドの板に錬金術の極意を刻んだといわれるものでしてね。
こいつをアレキサンダー大王が発見したんじゃないかっていう逸話も
あるんですよね。 もちろんこの話にもアルベルトゥス・マグナス司教は
絡んでいるわけで。
錬金術を極めんと欲した司教が、連戦連勝を続け志(こころざし)途中で
病に倒れた大王の守り石としてクリソプレーズをもってくる…
ここにあたしは注目しました。
それが真実であろうとなかろうと(多分真実じゃないだろうけれど)、
なんで錬金術を夢見た男がよりにもよってクリソプレーズを大王に
関連付けたのだろう…これがあたしの関心を呼んだ箇所というわけです。
アレキサンダー大王はタロットカードの小アルカナ・ワンドの2番に
描かれることがあります。 野望を胸に抱き、その達成を目前にしながら、
志半ばで倒れなければならなくなった悲劇の王として。
で、司教は「途中でクリソプレーズを失くしたからんなことになったんだ」と
言ってるわけでしてね。 こりゃあなかなかに面白そうな裏がありそうだと
お思いになりませんか?(・-・)y-.。o○
錬金術ってのは非常に簡単に言っちゃうと、
「卑金属を貴金属に変換する」術です。
しかし広義では、金属に限らず、様々な物質、ひいては人間の肉体や精神をも
対象とし、「低いものから高いものへ」と変換させる術のことを指します。
不老不死の研究も錬金術の一種です。
で、錬金術を極めようと夢見た男が「連戦連勝の男の守り石」と定めたのが
クリソプレーズなわけでして。
ではクリソプレーズは「低いものを高いものに変換する」
または「低いものから高いものを精製する」ことにより、
「勝利を呼ぶ」ことが出来るのではないかと。
あたしはまずこのように仮説を立てました。
よぉし集まれ我が精鋭達よ!(⌒▽⌒)ノ←つまりテスターを呼び集めている
「ええー。緑の石なんすかー。俺黒がいいんすけど」「文句を言うんじゃない(-“-)」
「あら綺麗。うれしー♪」「そりゃよかった(-“-)」
「あたしピンク系の服多いから目がチカチカするー」「辛抱しろ(-“-)」
「…なんかこれ見てると腹が減るんすけど」「食うんじゃない!(ノ*`´)ノ⌒┻━┻ 」
…艱難辛苦の末、データが集まりました(-“-)
全くうちのテスターさん達は有能なんだけど癖のある人が多くて困りますYO!
まず第一に、「勝利を呼ぶ」って効用はあるにはありますが、
それには「やる気がある」ことが大前提のようです。
頑張ってる分野、一生懸命なこと、そういうものに対しての「開運」とか
「ひらめき」とか「才能の開花・向上」てのは見受けられましたが、
偶発的なラッキーてのはデータとしてあまり出ませんでした。
このことから賭け事における「勝利」には使えないと思います。
前へ進もうと努力していることが条件ってことです。
第二に、精神不安定な状態の改善に役立ちそうです。
「もうだめかも」とか「やったって無駄だもん」っていう「負の感情」を和らげ、
「もっぺんがんばってみようかな!」という前向きな精神状態へと
変化させるのに使えそうですね。
あとこれはテストの副産物なんですけれど、ストレスによる過食症とか
拒食症にも効果あったよっていうデータももらいました。
しかしながら過食症(神経性大食症)とか拒食症(神経性無食欲症)っていうのは
立派(?)な病気ですので、石に頼ってる暇があったら専門の機関で
治療を受けるべきだとは思います。
それと「細かいことにイチイチ腹が立ってイライラする」とか
「上がり症で困る!」などの精神不安定状態の改善にもいいっていうデータも
きましたが、生理中のイライラの改善には力不足だと思いますので
(経験者は語る。ついでに男性陣ゴメンナサイ)、そういう方は素直に
鎮痛剤などを服用されたほうが良いと思いますね(´_`;)
「大王の石」なんだから統率力も上がるかな!と期待してみたんですが、
そっちのデータはイマイチ揃いませんでした。
ま、それでもグループの中で常に前向きで精神が安定している者がいれば、
統率力も上がるかもしれませんなぁ。でもそれはあくまでも副産物でしょう。
つまりまとめちゃいますと、
クリソプレーズってのは「気力が低い」状態を 「気力が高い」状態に昇華させ、
負の精神状態を和らげ、 高みへと押し上げるような、
そんな石だってことになりますな(・-・)y-.。o○
結論だけ見りゃ他のサイトとほぼ同じはずだ。経緯がいかんのだな経緯が(-“-)
この、なんでも裏づけを探そうとする執念深さのせいで話がややこしくなるんだな、
うんうん(-“-) 気をつけなければ…
おや、調子に乗っていたらずいぶん長い解説になってしまいましたな!
しかもほとんど脱線じゃないか!∑( ̄▽ ̄;)
脱線癖を直すのに良い食べ物ってなんかないんだろうか!
ま、そんなわけでクリソプレーズのお話はこのへんにしましょう。
それではまた(^-^)/