No.52: 『額の傷クイズ:解答編』

ども(・-・)/

前回、あたしの額の傷写真をUPいたしましたが、
皆様からの反響がその「クイズの答え」以上に傷のほうに傾いているので
少々驚いている紫乃女です。

チビりそうになった」「夜中に部屋で一人で見たので怖かった
夢に出てきた」「思わず声を上げてしまった」などなど、
ある意味「苦情」のようなご意見ばかりです(-“-)

しょうがないでしょ。顔の傷ってのは結構出血しちゃうものなんですよ。
よくボクシングの試合などで、額の上を切った選手に対して
ドクターストップがかかることがありますよね?
「あれぐらいでなんで試合止めさせるねん!」と素人なあたしは思っていたのですが
我が身に降りかかると、その意味がよぉく分かりましたよ。
目に血が入ると、視界が非常に悪くなります。なんかね、オレンジ色になるの。
片目だけにオレンジジュースを入れられたような感じです。
自分の体液ですから目に刺激はありませんが(つまり染みないってこと)
目の前がオレンジ色っていうのも・・・・って あまり詳しくご説明すると、
またチビりそうになる方が出るかもしれませんので、
ここらへんでやめておきましょうか(^_^;)

ま、皆様の関心は、あたしの傷よりクイズの答えとその品のほうに
寄せられるべきなので、 そろそろ解答編に参りましょう(⌒▽⌒)ノ

古来より、「額の傷」または「顔の傷」には2つの意味がありました。
ひとつは、「勇敢な者」、もうひとつは「罪深き者」

後者のほうを先にご説明してしまいましょう。
例えばある村で、犯罪を犯した者が出たとしましょう。
当然その村からは追放されてしまいますよね。
しかし、ただ追放しただけでは、他の村へ流れていって、
そこで同じ罪をまた犯すかもしれません。
ですので、被害者が再び発生しないように、「こいつは罪を犯したんだぜ」ってことを
他の村の人にも一目で分かるようにしておく必要がありました。

手足や身体に「罪の印」を刻んだって、衣服などで隠されてしまえば分かりません。
ですので、隠しようのない場所に、その「罪の印」を刻んだのです。

これは別に限られた民族だけのお話じゃありませんよ。
日本だって江戸時代まで罪人に対して刺青を施していましたし、
フランスだって昔は罪人に焼きゴテ押し当てたりしてましたので、
そんなに珍しいお話でもありません。
近代になればなるほど、額への刑罰ではなく、腕や胸への刑罰に
変化していっただけです。

(余談ですが、この「罪人への焼きゴテによる烙印」のことを、「ブランド」と言います。
あなた方が大好きな「ブランド品」の「ブランド」とは、これが語源です。
「一生消えない傷を負わせることにより、他と差別し区別すること」が
「ひとつのシンボルを掲げて、他との差別化を自ら図る」ことに変化しただけです。
このように考えてみると、歴史というものもなかなか面白いでしょう?(⌒▽⌒)ノ)

では、「勇敢な傷」のほうをご説明いたしましょう。
少年ジャンプに現在も連載されている「ワンピース」という漫画に登場する
ロロノア・ゾロ(剣士)の台詞にこのようなものがあります。

「背中の傷は剣士の恥だ」

そのとおり(・-・)
背中の傷は古来より、恥とされてきました。
敵に背を向け逃げたからこそついた傷。
(敵に油断して背中を向けたことによりつくことも多々ありますけどね・・・)
卑怯者、臆病者の証でもありました。

その逆として、「身体の前面についた傷」 その中でも特に額についた傷は、
「勇敢な証」とされることが多かったのです。
ひとつ間違えば致命傷。そうでなくても目に傷がつけば戦士としては
おしまいですからね。 戦いの最中、一度も敵から目を逸らさず、
戦い抜いた戦士に 「その激闘の勲章」として、つくことが多かった傷だからです。

(野良猫もそう。顔及び耳などに傷が多い野良猫のほうが
腰及び後ろ足などに傷が多い野良猫よりも負けん気が強いものなのです)

それを踏まえてクイズの答えを検証してみましょう(・-・)/

「罪人」としての傷であれば、黒魔道師にとって「当然の印」であるので
これは甘んじて受けましょう。ま、当たり前だわな、というのが正直な感想ですので
これに対してはなんの感銘もございません。

ですので、「カインの印」というお答えは却下いたします。

カインとは、旧約聖書の『創世記』に出てくる人物で、
最初の人類、アダムとイブの間の子供です。カインの弟がアベル君です。
神が、弟の捧げモノは受け取るくせに、自分の捧げモノは受け取ってくれないと
不満を抱いたカインは、荒野でアベルを殺してしまいます。

弟殺しの罪により追放を受けるカインですが、
その罪により、他の人間から危害を加えられる危険性があったので、
「カインに出会う者が誰も彼を撃つことがないように」 神より「印」をその身体に
刻み込まれたと言われています。

一般的には額にその印を受けたという説が多いのですが、
他にも「赤毛にされた」 「姿を変えられ永遠に死ねない身体にされた」という
説もあり、はっきりしません。 聖書にもその「印」の具体的な供述がないので、
もうこれは推測するしかないわけです。
ただ、他の人がカインを見て、一目で分かる印であったことは確かでしょう。
カインを殺すものはその七倍の罪を受けるぞ」という神からの「脅し」の証。
「罪人の印」ではありますが、同時に「神から守護を受けている者の印」。
そりゃそんな「印」が額にあったら歓迎ですけどね、
あたしゃそこまでずうずうしくはなれませんやヽ(‘―`)/
てめえがやらかした事はてめえでケツ持つよ。護って下さらなくて結構だ!

では、他のお答えも見てみましょう。

圧倒的多数を誇ったのが、「セーラームーン」
なんじゃそりゃ!よう知らん!∑( ̄▽ ̄;)
分からん時は検索だぁ!いでよ、Google


誰やねんこれ!(爆)

目でかすぎだよ、お嬢さん!

なんか知らんが、「月に代わっておしおき」をなさる方らしい。
月の代理として、何か出来るほど、あたしゃ大それた生き物ではなぁい!
月と言えば、三大美女神として名高い、アルテミス神のことではないか。
あの御方に「成り代わり」仕置きを下せるほど、
あたしは偉大な生き物ではないですな(・-・)
それにそもそも、このお嬢さんには「額の傷」がないように思うのですが??

同じく、圧倒的多数を誇った解答が「小鉄」
じゃりん子チエちゃんとこの「小鉄」ですな。これは知っちょりますぞ(・-・)
元々「小鉄」氏は、「月の輪の雷蔵」と言う名前で知られていたわけです。
額に傷なんだか模様なんだか三日月の痕があって、喧嘩がとても強い猫なのね。
でも、その「小鉄」氏の額のマークのルーツはなんでしょうか。
そっちが正解だったんだけどな。

後、面白い解答としては、

「ザンボット3」の「ムーンアタック」 ←よう知らんがな!

「シャア・アズナブルと同じ傷」 ←あたしゃガルマのほうが好き

「聖闘士星矢の一輝兄ちゃんと同じ傷」 ←エスメラルダ~!

「月光仮面」 ←そもそもあれは傷じゃなくてコスチュームだろ!

「流れ星銀と同じ傷」 ←小鉄と同じ発想かよ!

「愛と誠の大賀誠と同じ傷」 ←これまたよう知らん!

いやはや、皆さん。
あたしが言うのもなんですが、 皆さんもマニアックですなぁーーー(・-・)

では正解編へ。

 

「よく見よ。この眉間に冴える三日月型、天下御免の向こう傷。
直参旗本、早乙女主水之介、人呼んで旗本退屈男
 

額の傷は、1vs8 で斬り合いをした時に受けた傷です。
とにかく強い。強いだけではなく、あらゆる作法に通じ、茶人としてのタシナミもある。
日本における「額の傷」のルーツとなった人と言っても過言ではないでしょう。

女子供に甘く、くだらぬことは受け流し、普段はどっしり構えていますが、
いざ、「正」「邪」に踏み潰されそうになった時には、その「義」を示して飛び出します。
圧倒的な剣技とその生まれの良さで相手を打ちのめしたその理由は
「退屈の虫が騒いだ」から。
いやはや、なんとも頼もしく、はた迷惑な男ではありませんか!(⌒▽⌒)ノ
この御方と同じ傷であれば、喜んでこの額に掲げましょう!

「旗本退屈男」をお答えとなさった方先着3名様には
お約束通りささやかなプレゼントをお送りしたいと思います。
こちらより後日メールを差し上げますので、ご住所をご連絡下さいませ。

プレゼント品は以下のものです。
  
薔薇のシッポ管理人、ハンジャル嬢より提供の品です。
「サイトがてんやわんやになっちゃって皆様にご迷惑をおかけしたので」とのことでした。
綺麗なラリマーのペントップです。結構大きいですよ(⌒▽⌒)ノ

では最後に完全正解者をお一人ご紹介しておきましょう。

 

遅ればせながら、三日月傷について私もちょっと考えてみました。
やはりこれは”天下御免の向こう傷”早乙女主水之介しか
思い浮かばなかったのですが、正解でしょうか?
額の傷を剥がしてマジカルオイルの材料に加えたりなんかしたら、
それはもう 強力なのが出来そうな気がするのですが…
 

yossy様。完全正解です。

剥がして飲まばオコリの妙薬、これ一つあらば江戸八百八町どこへ参るにも
提灯の要らぬという傷」
という台詞が、旗本退屈男には確かにございます。
あなたを完全正解者として認めましょう。ここまで書けたのはあなたお一人です。

では、そういうことで(⌒▽⌒)ノ
皆様、クイズにお付き合い頂きましてありがとうございました!

注:解答は「メールにて」と注意書きしてありましたでしょう?
解答編がUPされる前にBBSで答えを披露なさらないで下さい(^_^;)
BBSにて答えをUPされた方は、たとえ正解であったとしても
これは認めません。ご了承下さいませ。

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