No.616: 『霊に関する紫乃女的考察その1-2』
あらすか!(⌒▽⌒)ノ←マイブーム
地獄の一丁目にようこそ。
んではお約束通り、あたしの「霊に対する考え方」をご説明させて頂きましょう。
いきなり物理学のお話で申し訳ないんですが、これを避けて通れないんで、まぁ辛抱してお聞き下さい。
こっちも出来る限りはしょって(簡略化して)ご説明するよう努力いたしますんで(^_^;)
熱力学第二法則に、「エントロピーの法則」というものがございます。
専門的に説明を開始すると、内容がエライことになってしまうので、ごくごくざっくばらんに申し上げますと、
「高エネルギーなものは低エネルギーなものへとそのエネルギーを拡散させ、
やがて同一のレベルとなり、それ以上のエネルギーの移動はない」というものです。
「エネルギーの逆移動はない」という一文を付け加えても構いません。
例を挙げて分かりやすくご説明してみましょう。
ある所で、原子力発電所の原子炉が制御不能となり、爆発事故を起こしてしまいました。
当然、周辺地域は高濃度の放射能に汚染されてしまいますよね?
その瞬間、爆発した原子炉を中心とするその地点は、
凄まじい高濃度の放射能というエネルギーを持っているわけです。
しかし100年経てばどうでしょう?
200年経てば?
500年経てばどうでしょうか?
その高濃度の放射能は、やがてだんだんとそのエネルギーを周りに流出させ、そしてだんだんと周りと同じ
放射能レベルとなり、やがて汚染地域はそうでない地域と同じ放射能レベルになるでしょう。
もうひとつ例を挙げますかね。
今私たちがいるこの地球から、約1億5000万キロメートルほど離れたところに
太陽という恒星がありますよね。皆さんもよくご存知の「おひさま」です(⌒▽⌒)
あの恒星は、熱核融合を繰り返すことによって、私たちの地球に光と熱という恵みを与えてくれているのですが、
あと40億~50億年ほど経てば、太陽の中心にある水素が消費しつくされて、
膨張を始めると言われております。俗に言う「赤色巨星」になるわけです。
そして最後の最後には、太陽は白色矮星と化し、ゆっくりと冷えていってしまうのです。
もっともっと太陽が大きければ、超新星爆発を起こすことにより、新しい星々の命となったり、
ブラックホールになったり出来たかもしれないのですが、あの大きさでは膨張した後縮んで
冷え固まる以外に道はなさそうなんですよ(^_^;)
今は高エネルギー体を誇る太陽だって、そのエネルギーを周囲に発散し続け、
いずれは小さな燃えカスと成り果てる。
そしてそれを元に戻す術(すべ)は誰にもない。避けて通る術もない。
この宇宙に存在する全てのものは、己のエネルギーを発散し続け、やがて消滅する。
これがこの宇宙の「掟」なのです。
何人たりとも、この掟には逆らえません。
逆にいうならば、この宇宙に「存在している」というのであれば、
絶対にそのエネルギーは「0」ではないんですよ。
エネルギーが0(ゼロ)だというのであれば、それは「存在していない」のと同じことです。
「存在している」と主張するのであれば、その物体はどんなにわずかでもいいから絶対にエネルギーを
所有しているはずなのです。そして「エネルギーを所有している」のならば、そのエネルギーは
時間と共に周囲へと拡散放出され続け、やがて消滅するのです。
木は枯れ、生き物は死に、星は燃え果てる。そしていずれ無へと帰す。
これがこの宇宙の「掟」なのです。誰であろうとこの掟から逃れることは出来ないのですよ。
この法則をまず頭に叩き込んでおいて下さい。
では上記の法則を元に、「霊」というものの検証に入りましょう。
誰かがお亡くなりになられた。その瞬間その人の魂が肉体を離れたと仮定しますよ?
肉体を離れ、別個の「存在」となった「魂」だって、「エントロピーの法則」からは逃れられません。
この宇宙に「存在している」と主張したいんだったら、きちんと法則は守って頂かないとね(・-・)b
あなた方は今肉体と魂が一体化している状態です。ちゃんと言うのであれば、肉体という器に
魂が盛り付けてあるというわけです。魂は肉体から常時エネルギーの供給を受けているので、
肉体がある間は魂はその存在を保証されることになります。
肉体へのエネルギー供給手段として、あなた方は毎日飲食されているのですしね。
しかし、そのエネルギー供給元である肉体が滅んでしまいました。エネルギーの安定供給を
得られなくなった魂は、上記の法則により、拡散消滅の運命を辿ることになります。
よほどの好条件が揃わない限り、永遠に存在することなんか出来ないんですよ。
(正しく言うならば、好条件が揃いまくっても永遠は無理ですが)
ここで話の方向を変えましょう(・-・)
ちょっとこんな風に想像してみて下さいな。
お気の毒なことに、あなたの肉体は損傷を受けてしまいました。
あなたの肉体がその機能を維持出来るのは後3日ほどです。
しかしながら、その代わりとしてあなたの魂を入れる新しい器をご用意いたしました。
新しいBODYをご用意したと言い換えてもいいでしょう。
あなたの肉体がいよいよダメだとなった時、あなたの魂をあなたというその「自己意識」と
「今までの記憶」ごと、そっくり新しいBODYに移し変えて差し上げます。
もちろん成功率は100%で、一切の苦痛を伴いません。
いざ死に瀕した時、こう申し出られたら、
あなたは死ぬのが怖いですか?(・-・)
あなた方は死ぬことが怖いんじゃないでしょう?
あなたというその「自己意識」が消えてなくなってしまうことが恐ろしいのでしょう?
肉体が滅んだってその自己意識が確実に存在し続ける方法が保証されているのであれば、
あなた方は今ほど死を恐れたりはしないはず。違いますか?
だからこそ、あらゆる宗教は「死後の保証」をするのでしょう?肉体が滅んだって
神の国においてあなたの魂は存在し続けることが出来るとね。
その「死後の保証」があるからこそ、妄信的な信者さんはこの世の
「生」を捨てることにためらいを持たないのでしょう?
「この肉体が滅んだって魂は神の国で永遠に存在し続けることが出来る」と叩き込まれているからこそ、
イスラムの若い戦士達は平気で命を捨ててゆくのでしょう・・・?
わりぃね(・-・)y-.。o○
死後の保証なんかないんだわ。少なくともあたしには出来ないねぇ。
神の存在が立証されていない限り、神の国があるかどうかもわかんないからねぇ。
しかもその神があなた方を守護してくれる存在なのかどうかもあやしいもんだしねぇ。
ま、転生だけならなんとかなるかも。
タイミングと条件が非常にシビアではあるけれど、
試してみる価値のある方法はひとつだけ考えついてはおりますが。
ま、不確定なことをここでご説明してもしょうがないんで、
これはあたしがそれに成功した暁にご報告することにいたしましょう♪
さて。 話を元に戻しますよ?
「死」そのものが怖いわけではなく「自己意識」の消滅が恐ろしいと思うのは、
あなたの魂であってあなたの肉体ではないわけです。
肉体はただの「器」に過ぎないですから。
つまり「本能」というものは魂の中にあるんですよ(・-・)b
んなわけですから、肉体を失い、ただの魂と化してしまったものも、
「人間の本能」はちゃんと持っていることになります。
正しく言うのであれば「生存本能」がね。
肉体からのエネルギー供給を断たれ、消え行く定めの自分。
焦燥感と共に湧き上がる感情は、「死にたくない」「消えたくない」。
(通常の死亡時の感情を元にしています。異例時はまた別ね)
消滅したくなかったらどうするか。
どこかから再度エネルギーの供給を受けるしかない。
新たなエネルギー供給源を見つけるしかない。
「霊」となった魂が考えることはこれだけでしょう。
(中には潔く消滅の道をあえて選ぶ魂だってあるでしょうけれどね)
あまりあなた方を例えにしているのも
お気の毒なので、ここからはあたしで(^_^;)
さぁ、あたしの肉体が滅んでしまいましたよ!
おまけに転生の準備は整っていません。
準備が整うまではなんとかして生き延びる必要があります。
運悪く、そこへふぇりしあ嬢が通りかかってしまいました。(辛抱しろ、ふぇりさん)
血も涙も無い黒魔道師の魂は、「よし!こいつに憑りついて、こいつの肉体からその精気を啜り(すすり)、
生き延びてやろう!」と ふぇりしあ嬢の側に近寄ります・・・
しかしながら(・-・)b
普通の人からはね、そんなに簡単に精気啜れないんだわ。
蛭(ひる)ってわかります? 某アメフト漫画の主人公じゃありませんよ?
沼地などに生息し、温血動物に寄生してその血を啜る生物です。
分かりにくければ蚊でも構いません。モスキートね(⌒▽⌒)ノ
このほうが身近だからいい例かな?
じゃあ蚊でいきますとね、 蚊ってね、何を頼りに餌を探しているかご存知ですか?
あれはね、あなた方が吐く二酸化炭素を感知して、あなた方の側へやってくるんですよ。
んで体温から発生するわずかな上昇気流を感じ取ると、下降を開始し、あなた方の肌にたどり着くわけです。
では、宇宙服を着た人の側に蚊がいたとしましょう。
当然宇宙服にはばまれ、二酸化炭素は蚊には届きません。
耐寒耐熱を備えた宇宙服では、体温による上昇気流なぞ、周りには起こらないでしょう。
ですので、蚊はその人を温血動物として(つまり餌を供給してくれる対象として)感知することが出来ません。
当然刺されることもないわけです。
普通の人間てね、霊にとっては「ちょっとボロイ宇宙服を着込んだ人間」みたいなもんなんです。
普通の人間は自分の「気」をそんなに大量に外へダダ漏れにさせてはいません。
んなことしてたら身体がもちませんよ!(^_^;)
ごくごく一般的な人間というものは、 自分の肉体から自分の「気」を少量しか漏らしません。
自分の「精神」というものを膜のような「防護服」でしっかりと包み込んでいます。
だからこそ、その防護膜を超えて力を外へ発散させるのは至難の業なのだし、気の回し方でも
練習せんことにゃあ、自分の気を外部に強く放射することなんか出来ないんですよ。
そんな一般の人間様の側へこの血も涙もない黒魔道師の魂がやってきたとしても、
あたしはあなた方から気(精気)を得ることなぞ出来ません。
せいぜい、身体の周りに漂うわずかな気を啜り、また次のターゲットへとさ迷い歩くだけです。
だってろくに供給もしてくれない人間に憑りついたって、自分が消滅するだけだもの。
死にたくなけりゃあもっと「効率の良い餌」を探したほうがマシですから。
なので、一般的な方は霊に長期間憑依されることはあり得ません。
あなたを「死に場所」と決めた霊でもいるなら、憑りつかれることもあるかもですけど
そんなのほっとけばエントロピーの法則に従い、拡散消滅するだけです。
気にすることはありません(・-・)b
ごくごく稀に、霊に取りつかれやすい体質を持っている方もいらっしゃいます。
非常にお気の毒だとは思いますが(^_^;)その方々には「防護服」がありません。
あったって穴だらけです。身体の外にいつもご自分の気を盛大に漏らし続けています。
霊に感知されまくり・・・というわけです
そういう方々には共通した「ある特徴」がございます。
1.顔色が悪い。青白く、貧血気味である。痩せている。
または食べても太れない。 下痢をすることが多い。
2.気弱で、自己というものが確立されていない。何かに頼らないと心が不安定で仕方がない。
いつも何か「自分より強い存在」に憧れている。しかし自分がそれに近づこうという努力を怠る。
または努力の方向性がずれている。
3.気分のUP/DOWNの差が激しい。さっきまで笑っていたはずなのに、ささいな事で急に怒り始める。
被害者意識が強い。誰も彼もが自分に対して悪意を持っているように妄想する。
いったん落ち込むと底まで落ちる。なかなか復帰出来ない。
ざっと挙げましたが、このような「特徴」が顕著に現れている方は防護服が
穴だらけな可能性が大きいです(・-・)b
こういうタイプの方になら「飢えた魂」が憑依するかもしれませんね。
あくまでも「かもしれない」というだけですが。
では、ごくごく普通の方が霊に憑りつかれてしまったと仮定いたしましょう。
それはどういう場合に起こりうるのでしょうか。
実は、体力気力共に通常時より大幅ダウンしていることが原因であることがほとんどです(・-・)b
何かの障害により、身を守る「防護服」に穴が開いているのでしょう。
そうでなければ憑依なんかされっこありませんしね。
ですので、「霊に憑りつかれたから身体の具合が悪くなった」のではなく、
「身体の具合が悪くなって気力が大幅ダウンしたので、防護服に穴が開き、
気が漏れ出し、霊に感知されてしまった」と言ったほうが正しいくらいです。
そういう場合の対処方法としては、まずしっかり睡眠を取り、消化吸収が良く栄養バランスの良い
食事を摂取するように心がけ、ストレスを減らし、身体を適度に動かしましょう(⌒▽⌒)
食後の軽い散歩なぞ最高ですな!
お祓い屋さんに駆け込む前に、まずそれを試してみて下さい。
身体が回復すれば、気力も体力も戻りますので、防護服の穴はほどなくふさがります。
そうすればあなたを「餌」だと思っていた霊も、仕方なく他を探す為にあなたから離れるでしょう。
じゃあ、防護服の穴にさえ気をつけていれば、絶対に霊の被害には合わないのでしょうか。
これがそうとも言い切れません(・-・)y-.。o○
一般的な方々からは、そうそう「餌」を吸い取るチャンスはない「霊」ですが、
対象を変えれば「拡散消滅の定め」から逃れる方法はあるかもです。
例えば富士樹海(青木ヶ原樹海ともいいます)あそこは溶岩流の影響で
磁場が激しく狂っている箇所があります。
樹海を形成する元になった青木ヶ原溶岩台地の溶岩の中には鉄が多く含まれており、 それがまるで
「磁石」のような力を持ってしまったために、そういう場所では方位磁石の針がくるくると回り続けるんですよ
(樹海全体で方位磁石が使えないわけではないんですよ?ちゃんと作動する場所だってあります)
このように、磁場が過度に発生しているような場所が身近にあれば、
何も「憑りつきにくい」一般人から苦労してエネルギー供給を受けなくとも、
そこへ行って生体エネルギーではないものの、ある意味「地球からのエネルギー」を受けることにより、
消滅拡散の定めから逃れることが出来るかもしれません。試してないんでなんとも言えませんがね。
樹海にお住まいの幽霊さん達から事情聴取したわけでもないんでタダの推測に過ぎませんが(・-・)y-.。o○
よく、霊は他の魂を呼び寄せるとか言いますが、考えようによってはこれは全く違うかもしれませんよ?
呼び寄せてるんじゃなくて、その場所からでしかエネルギー供給を受けられない(つまり過度な磁場という
エネルギー供給元がそうそうないので他へ行けない)から、そこに集るしかないのでは?
「砂漠にオアシス発見!」みたいなもんですよ。
みんな消滅したくないからそこに集ってそこに留まる。
その現象を第三者が客観的に見れば「霊が他の魂を呼び集めている」ように見えるのかもしれないでしょう?
あたしらが幽霊退治に呼ばれる時って、大体「その場所」が問題になってますね。
そこにいる「人」だけが問題になってるのは稀です。
場所が悪いのでそういったものが集り、その数が増えた為に、防護服で守られているはずの「一般人」も
対処しきれなくなり影響を受け始めている・・・そういう「複合ケース」がほとんどです。
こういう場合は「人」だけ守ったってどうにもなりません。
場所そのものを改善してゆかないとね。
元から断たなきゃだめ!ってやつですよ。
ま、一番いいのは、そんな物騒なとこには寄り付かないことです。
時々ツアー組んで樹海へ遊びに行く人達がおられますが、普通の方々ならともかく、
前述の「防護服が穴だらけ」な人がそんなとこに行った日にゃ、
何を「お持ち帰り」になるか分かったものではありません。
「天使が恐れる所へも愚者は平気で踏むこむ」という諺もあるほどです。
腕に自信があるなら構いませんが、そうでない方々は「火遊び」はほどほどになさったほうがよろしいでしょう。
ふぅ(・-・)y-.。o○
結構話しましたな。
霊の話と運気の話は実は似ているんですよね。
「最近どうも運が悪いや」とか「どうも家族みんなでツイてない」とかそういうことってありませんか?
その原因はいくつか考えられます。
その中の原因のひとつが「霊」なんですけどね。ま、霊が原因になっているこたぁめったにありません(⌒▽⌒)
生きてる人間が原因になってるほうがはるかに多いのでご安心下さい。
しかしながらこの話を始めると、原稿量がさらに倍!ドン!(←元ネタ分かる人います?)
になりかねませんので、運気を良くする話はまた次回ということにいたしましょう。
それでは、あらすか!(^^)/