『ラピスラズリ』  No.8


さてはて。
『恋愛別パワーストーン解説』も一段落したことですし、
今回は、ひとつの石を取り上げてお話していこうかと思います。

その石とは。
大人気のラピスラズリ!(⌒∇⌒)ノペルシアの「青い石」という言葉が語源です。


いやー、ここまで人気がある石も珍しいでしょう。
パワーストーンと言えばラピス!なほどに、浸透している石だと思いますね!

化学組成:(NaCa)8 (Al, Si)12 O24(S,SO4)
モース硬度:5〜5.5 ダイヤモンドの約半分ほどの強度ですな。
日本では「瑠璃」と呼ばれて古くから珍重されてきた、歴史ある石でもあります。


化学組成をご覧頂ければ一目瞭然なのですが、
この石はさまざまな石がくっつきあって出来上がっております。
水晶の化学組成はSiO2、これとラピスの化学組成の横幅を比べるだけでも、
構造が複雑なのはご理解頂けるかと思います。

ラピスラズリを構成している主な鉱物としてはまず、アウイン(藍方石)、
ソーダライト(方ソーダ石)、ノゼアン(黝方石)、ラズライト(天藍石)、
この4つが挙げられます。ここにパイライト(黄鉄鉱)が入ることによって、
皆様がよく目にするラピスラズリのほぼ出来上がりです。
つまりこれだけの石がいっしょくたになって作り上げたのが
ラピスってわけですよ!≧▽≦


さぁここでちょっと考えてみましょう。
ラピスという石は扱い方が悪いと、灰色に濁ったり輝きがなくなったりする
ものなのですが、それを「ラピスがあなたの不運を代わりに吸収してくれた」とか、
なにか悪いことが起こる前触れだ」とか、まことしやかにおっしゃる方々が
いらっしゃいます。

「まぁ大変!><」と思う前に、ちょっと落ち着いて考えてみて下さい。
この世の物質にはそれぞれ、熱による収縮率・膨張率というものがあります。
冷えたら縮こまって、熱くなると膨張するってことですな。
ラピスだって同じことなんです。

しかし単一の鉱物から成り立っているわけではないラピスの場合、
代表構成鉱物である5つの鉱物は、それぞれ違う鉱物なわけですから、
それぞれの鉱物の収縮率・膨張率は少しずつ違うわけです。

で、複雑な構成の鉱物であるラピスを、温かい部屋や暑い場所に
置きっぱなしにした後、急に冷たい場所に置いたり、水仕事をして
水をかけたり、寒い室外へ持ち出したりしたら
(逆もしかり。雪が降るような室外から、温かい室内へ急に入ったりとか)、
当然、5つの鉱物はそれぞれの収縮率・膨張率にしたがって
伸び縮みいたします。

それぞれの鉱物の収縮率・膨張率は少しずつ違うわけですから、
ラピスの中で押し合いへし合いが発生し、表面に細かなひび割れ(クラッキング)が
発生することがあります
。そうなると表面の光の屈折率が変わり、
まるで灰色に曇ったかのように見えることがある
わけです。


ちょっと脱線。
りんごが赤く見えるのは、太陽の光がりんごに当たって、
太陽の光の中の赤い光が、りんごから跳ね返ってあなたの目に飛び込む(?)ので
あなたにはりんごが赤く見えるのです。
青いもの青く見えるのは、太陽の光(まぁ太陽でなくてもいいか)がそれに当たって
青い光があなたの目に返るから、あなたには青く見えるのだ。

ラピスが青っぽく見えるのは、青い光があなたの目に返っているから。
んで、光の屈折率が変われば返る色も変わったりするのだ。
ラピスの表面にひび割れがたくさん起きれば、当然屈折率も変わり、
本来の青っぽい色の代わりに灰色っぽい曇った色合いをあなたの目に返すのですよ。
だから色が変わって見えちゃうわけ。
非常に単純で荒っぽい説明ですが、まぁ分かりやすく言っちゃうと
そういうことなのです。


というわけなので、ラピスが灰色に曇ったからといって
別にあなたの不運を代理で吸い込んだわけでもなく、
何かの不運の前触れであるわけでもありません。

それは単に、あなたの取り扱いが乱暴なだけですよ(・_・)
「不運がー!」なんて、オカルトチックなこと言ってる暇があったら、
長ったらしい化学組成の鉱物は温度差に弱いんだということを
頭に叩き込んで下さい。
(およそ呪術師の台詞ではないなぁ・・・)


まぁついでなので、ラピスの取り扱い注意事項もちょっと挙げちゃいましょうかね!

まず超音波洗浄はオススメしません。
次に中性洗剤で洗うのも止めて下さい。水仕事の時とかお風呂とかでは
ラピスの入ったブレスなどは外すようにして下さいね。
もちろん温度差に弱い石ですから、髪を乾かす時のドライヤーの風などにも
注意して下さい。あと、まさかやる人はいないとは思いますが、
研磨剤にも弱いので、銀台の指輪などにラピスの石が入っている場合、
銀を磨くんだといって歯磨き粉でラピスごとゴシゴシやるのはダメですよ。

(銀は歯磨き粉で磨くと綺麗になるんです。ホントはこれもダメだそうな。
 口紅で磨くと、銀製品は傷もつかずに綺麗になるそうですよ)


さて、長々と取り扱い注意事項を述べてまいりました。
そろそろパワーストーンの本題に入りましょう(⌒∇⌒)ノ


この石は不運は吸収してはくれませんが(笑)、不運を回避はしてくれます
つまりは「転ばぬ先の杖」ですな。
幸運を山ほど集めてくれるわけではないけれど、降りかかる火の粉(不運)を
払いのけてくれるので、結果として、「全体的にツイている」状態を
作り出してくれます


足の速い人とそうでもない人が一緒に長距離走を行ったとしましょう。
マラソンですな。延々と走り続けてゆくわけです。長い長い道のりをね。
足の速い奴のほうが当然どんどん先に行くでしょう。
足が速いわけではない人から見れば、うらやましいことこの上なしです。
しかし、足の速い奴が、途中でつまずいてこけない保証はどこにもないですよね?
転んだだけならいいでしょう。しかしその時怪我をして走れなくなったり、
走れたとしても傷が大きくて、大幅に速度が落ちる可能性もありますよね?

もし足の遅い人が、転びもせず、途中で体調が悪くなることもなく、
同じペースで無理をせずに順調に走り続けることが出来たら・・・?
最後にGOALのリボンを切るのは、足の遅い人かも知れませんよ。


どんなに運が強くったって、一時的なものでは困るのです。
また、金運が良くても健康運が台無しじゃあ、人生ちっともありがたくありません。
「不運を払う」というこのラピスの力は、実はとても重要なことになりますね(⌒∇⌒)

おまけに、不運は不運を呼び集める傾向があります。
泣き面に蜂って言うでしょ?まさにそれです。
あなたに降りかかる不運を前もって払ってくれるこの石は、
ある意味その後に控えているさらに大きな不運を寄せ付けない働きもあるわけです。


で、この石の良い所は、その力が恋愛運とか健康運・金運という風に、
限定されていないところです。あくまでも「総合的な運」に対して働きかけます。
なのでラピス一個持っておけば、ある意味総合的なお守り程度にはなりますね。
水晶を持つよりオススメかもしれません。

ついでにこの石と他の石を一緒に持った場合(ブレスにするとかね)、
他の石の働きを高める効果もあります。
他の石が10の力を持っていると仮定した場合、それを15や20にする力が
あるわけです。

もちろん全ての石と相性抜群というわけではありませんが、
ラピスと相性がそう良くはないものはあまりありません。
まぁ一般的な方々がお買い求めになる石はほぼ99%以上
ラピスと相性がいいはずです。
なので、安心してアクセサリーとして持つことが出来ますね。


ま、それだけ人気が高い石ですので、当然ニセモノも流通しています
ハウライトという、白っぽい不透明な石があるんですが、これを青く染色して
ハウライトラピスとか、ジャーマンラピス・スイスラピスなどと呼び名を変えた
ラピスのニセモノが数多く店頭に並んでいます。

ニセモノか本物かを一般の方々が店頭で見極める方法は・・・、そうですねぇ、
その石の表面に金色の粒々が見えるかどうかで判断されるのが一番安全かと
思います。前述の通り、ラピスラズリを構成する鉱物のひとつとして
パイライト(黄鉄鉱)があります。これはその名の通り、黄色っぽい
(ある意味金色ともいう)石なんですよ。真鍮の色に似ていますね。
(念の為:真鍮は自然界の鉱物ではありません。あれは銅と亜鉛の合金です。)
その鉱物の細かな粒々が、その石の表面に散らばっていたら
まず本物のラピスでしょう。目安になさって下さい。


おや、いかんいかん。ずいぶんと長い説明になってしまった(^_^;)
短くて分かりやすいのがあたしの信条だというのに!<ちっとも守れていない(爆)

ではラピスラズリの項はこの辺でオシマイにしましょう(⌒∇⌒)ノ
2005/05/27



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